山親父の日記 -558ページ目

ラグビー人生13

学校からの帰りは、方向が一緒なので、何時も鈴木君と帰ってました。

猪木とプロレス、人生幸朗の好きなウイングで持久走が抜群です。

彼は責任感と面倒見の良い奴で、ボール管理の仕事を率先してやってました。

今の若い方はご存知無いと思いますが、昔々ラグビーのボールが天然の革でできていたときは、ボールを磨くのが一年生の仕事でした。

汚いと思うかもしれませんが、ボールに唾をはきかけ、軍手をはめた手でゴシゴシ擦るんです。

当時は練習が終わると一年生が並んでボールを磨いていました。


特に関西は(京都は?)グラウンドが砂っぽかったんで、きちんと磨かないとボールが直ぐに傷みました。

また、ワックス等だと革が軟らかくなって、楕円の形が崩れて、バスケットのボールみたいになってしまいます。


だから唾が最適でした。ペッとして、ゴシゴシです。
30分も擦ると曇りが取れてテカテカになります。

1人一個のノルマをこなしてみんな帰りますが、磨き残しや、人数よりボールが多かったときなど、鈴木君が全部やってました。


彼が居残るんで、私が練習したのか、私が自主練習をするので彼がボールの管理をするようになったのか、記憶にありませんが、とにかく何時も最後までグラウンドにいました。


あと二人の先輩と共に。

1人は卒業、就職したにも関わらず、大学でラグビーがやりたいと浪人中で母校の練習に自主参加の☆やまさん、タレントのキム兄そっくりで前年や○かのしんごさんと両プロップを張っていた方です。


この人と交代でベンチプレスをしたり(只のベンチしか無くもう1人がよっこらしょとのせてました)筋トレを中心にやってました。

そしてもう1人が後のミスターラグビー、二年生の平長音記号2誠二。呼び捨てか!


この人とは大学を出る頃まで本当によくつるんでました。普段はため口きいてました。

小学校の時の呼び名で呼んでいましたし。

今は年賀状のやり取りだけですが。

この人の事は話せる範囲で話して行きます。


誠二さんは1人黙々とステップの基本練習、タッチラインのラインの幅を片足で細かく左右に跳びながら、グラウンドを往復したり、左右に足を交差させて大きく跳びながらやはりグラウンドを往き来していました。


ゴールキックやタッチキックの玉拾いは私がやり、私もキックが巧くなりました。


暗くなってボールが見えにくくなると、ゴールの前に半径五メートル程の円を書き、様々な場所から「さん」とか「ご」とか言ってからハイパントを蹴り、数を数えながら待つ私の目の前の円に、秒数通りにボールを落としていました。


そんな毎日を過し空腹でふらふらになりながら帰ってました。


次回は高1のシーズン。
その次は超ストイック高校生誠二さんの事の予定です。

練習 練習

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オニューのセットを担いで。
持ってくれとは言わなかったです。



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微妙な腰付きです。




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これは凄い
たまにばかあたり。
300は飛んでいるな。

待ってろよ、保険屋T田!

ラグビー人生12

高1の夏合宿は特別キツかったです。菅平で1週間の山籠りでしたが。

三部練習でした、
朝一時間半程の走り込みをして朝食。

午前中と午後に試合を組んでました。

春からラグビーを始めた同級生も何とか試合を出来るようになり、一年生マッチも組みました。

一年生のチームでは私がNo.8、清水はFBをやってました。

ウメはこの時にはWTBをやっていたと思います、彼は最初身体を生かしてロックをやってました。

私と清水は二本目の試合と一年生マッチを掛け持ちしていたんで、多い日は30分を7~8本こなしました。


試合のできが悪いと日が暮れるまでシゴかれるんで、毎日精根尽き果てていました。当時の写真を見ると私はひょろひょろです。


やはり終盤を迎える辺りでダボスや真っ暗になったグラウンドで誰彼なく泣き叫んでいました。

最終日前日は星降るグラウンドで先生の話を聞いてみんなで号泣します。こんな光景どっかで見たなと、小学六年生の時と同じような状況でしたが、正真正銘の当事者ですから感慨深かったです。

最終日は午前中気合いの入った練習をして、打ち上げです。


三年生が順番にハーフラインからゴールに向かい途中三本のタックルマシンを倒します。

ゴールの前の、ニコニコした先生からねぎらいの言葉と共にボールを受け取り、派手なモーションで次々トライして夏合宿は終了します。

私も早くあのイベントをやりたいものだと真剣に思いました。


夕方のバスまでの間、キャプテンのケロさんが(私と同じロックです)二人で風呂に入ろうと呼びにきました。しかし何か話す訳でもなく黙って湯船に浸かり、ケロさんの背中を流しただけでした。何か伝えたかったのかなと、思いましたが、いまだに謎です。合宿中湯船に浸かったのはこの時だけです。

もう1つこの日の話を。

ホテルの喫茶室に行くと隅っこに田渕君が1人ポツンと。


彼は入部即プロップ一筋の寡黙な奴です。何しているのかと聞くと。

「僕今までピザというものを食べたことがないねん、初めて食べるねん。」

多分彼は最終日にここでピザを食べることを目標に、合宿を乗りきったんでしょう、ささやかな自分へのご褒美を待つ彼は膝に手を置き、背筋を伸ばし少し緊張した顔をしていました。