<三陸道>石巻女川IC 10月4日開通
東北地方整備局仙台河川国道事務所は19日、三陸自動車道石巻河南インターチェンジ(IC)-河北IC間(宮城県)に建設している新ICの開通日を10月4日、名称を「石巻女川IC」にすると発表した。
新ICは当初、石巻北ICの名称で公表されていた。仙台河川国道事務所は、石巻市と女川町のアクセス向上と、両市町からの要望を理由に変更した。
石巻女川ICは石巻河南ICから北へ約2キロの地点で、石巻赤十字病院に隣接する。2012年9月に着工し、ことし3月開通予定だったが、地盤改良に時間がかかるなど工程が遅れた。
宮城県はIC開通に合わせて、国道398号石巻バイパスと国道45号の交差点と、石巻女川ICを結ぶ県道石巻女川インター線(343メートル)の利用を開始する。

女川の復興計画 県が変更を承認
帰る場所照らす灯 七十七銀女川遺族ら灯籠
約10人が参加。鉄製のガーデニング用品に障子紙 を貼り付けた灯籠約20個を花壇の周りに並べた。「守れた命」「夢でもいい あいたいね」「ただいまと言ってほしい」といったメッセージと共に絵を描くなどした。
石巻市の丹野さんは長女=当時(54)=を亡くした。夏の女川で一緒に花火を見たこと、銀行を定年後の海外旅行を待ち望んでいたことを思い起こし「もっと人生を楽しんでほしかった」と涙をぬぐった。
行方不明の成田さん=当時(26)=の祖母=石巻市=はこの日、かわいい孫のためにお弁当を用意した。小豆の団子、サケをほぐしてご飯と交ぜたおにぎり…。「まだ帰って来ないのが信じられない。お弁当を食べさせてあげたい」と声を詰まらせた。
<女川原発>2号機冷却系の弁に傷
東北電によると、原子炉建屋の冷却水を冷やすために海水を送り込む弁を支える棒で、長さ7センチの線状の傷が見つかった。海水による腐食か弁の作動を繰り返したことが原因とみられる。発見 は弁の分解点検中の7月8日で、27日に交換した。
<女川2号機>水素爆発対策を東北電が説明
東北電によると、水素爆発を防ぐ装置を2017年4月までに設置。格納容器から原子炉建屋内に漏えいした水素を触媒で酸素と再結合させ、建屋内の水素濃度の上昇を抑制するという。既に水素濃度計を設置したことも説明した。
規制委は、水素は上部に滞留するため、より高い部分に水素濃度計を設置するよう求めた。
女川2号機審査 格納容器内の火災対策説明
東北電は、定期検査中は格納容器に空気が入るため、火災の可能性を否定できないとした上で、煙感知器、炎感知器の2台を設置し、仮に火災が発生した際には初期消火要員を送って消火する対策を示した。
格納容器内が密閉されている状態で火災が起きた場合は、酸素不足などの危険性を考慮して消火要員を送らず、酸素濃度低下で3、4時間で鎮火するのを待つと説明した。原発の運転中は格納容器内に窒素が入っているため、火災発生は想定していない。
規制委からは「火災の感知や消火の手順を定め、訓練の実施を担保する必要がある」などの意見が出た。
港町の誇り一堂に 勇壮 獅子振り披露会
イベントは女川獅子振り復興協議会(鈴木成夫会長)が主催した。毎年7月末に行われたみなと祭りでは、各地区の団体が船上などで舞い踊る「海上獅子舞」が人気演目だった。復活への願いを込めるとともに世界中からの支援で再び獅子舞を披露できることに感謝を込め、平成25年から行われている。
開会式では鈴木会長が「今から女川の獅子振りのパワーをさく裂させる。それが復興への力になることを願っている」とあいさつ。各団体は駅前広場に並び、順番に披露した。それぞれ囃子歌や笛のメロディー、太鼓のリズムに個性がみられ、演舞が終わるたびに観客たちが大きな拍手を送っていた。
震災で女川駅周辺にあった自宅が全壊し、今は浦宿に住む平塚さんは「胸がジーンと感動するのと、笛と太鼓の音に血が騒ぐのと両方の気持ち。見に来てよかった」と話していた。
女川のアンテナ店 都内に8月4日オープン
宮城県女川町は27日、飲食店経営のスタイルスグループ(仙台市)が東京にオープンする新店舗を、町公認のアンテナショップ居酒屋にする協定を同社と結んだ。町自慢の海産物などをメーンに提供し、東日本大震災からの復興をアピールする。開店は8月4日。
店舗名は「宮城県女川町 産直鮮魚とマグロの明神丸」。女川船籍のマグロ漁船から名付けた。女川産のホタテやホヤなどの旬の食材に加えてマグロを提供する。
江東区門前仲町にあるビル2階の約50平方メートルに32席を用意する。海の家をイメージして漁具を展示したり、漁師たちの写真を飾ったりする。アンテナショップとして店内に女川の地場産品を販売するスペースを設けるほか、町と連携して最新の復興状況や観光情報なども発信するという。
町役場であった調印式で、須田善明町長は「店舗運営をバックアップして女川の良さを首都圏の人にアピールし、ゆくゆくは女川に足を運んでもらえるようにしたい」と期待。佐々木浩史社長は「女川の新たな町づくりに感銘を受けて打診した。女川のメッセンジャーとして地域の思いを伝えていける店にしたい」と意気込みを示した。
<女川原発>30キロ圏5市町避難計画固まる
東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)から30キロ圏にある7市町のうち、立地自治体の女川町と石巻市を除く5市町の重大事故を想定した広域避難計画の骨格がおおむね固まった。住民の意見聴取や説明会を経て、10月末にも予定される県原子力防災訓練からの実施を目指すが、実効性を高める上で課題は少なくない。
7市町の避難対象者は約21万人で、県が昨年12月にガイドラインで示した広域避難先は表の通り。各市町は住民の具体的な避難先や移動手段、経路などを検討してきた。
対象者が人口の9割に達する東松島市は「1割の住民を置いていけない」(防災課)と全市民の避難を想定。仙台市など3市2町に避難対象外の住民の受け入れも要請した。
移動手段は主に自家用車で、自力で避難できない4000人にはバスを用意する。必要な100台以上を市単独では手配できず、県に調整を求める。
8月以降に自主防災組織や市議会の意見を聞き、10月には住民説明会を開く。市防災課は「住民への周知徹底、避難者による渋滞発生の抑制など懸案は多い。安定ヨウ素剤の配布方法など国が方針を決めていないこともあり、もし女川原発を再稼働させるなら、それまでに決めてほしい」と訴える。
美里、涌谷両町も30キロ圏にとどめず、事故の状況に応じて全町民避難を検討する。美里町の担当者は「30キロ圏の避難計画案は大体まとまったが、2万人超の全町民の避難先を県内で確保するのは困難。県外に探している」と明かす。
登米市は津山、豊里地区の対象者1万人に加え、南三陸町と石巻市から計1万3000人を受け入れる。市全域の公共施設が避難場所となり、市は「2万人を超す受け入れとなると、現実的には相当の混乱が予想される」と困惑気味だ。
現場の不安の声に、県原子力安全対策課は「最初から完璧なはずはなく、訓練すると想定外の事態も出てくる。訓練で浮かんだ課題の解決を繰り返し、実効性のある計画に仕上げていくことが大切」と説明する。
原発がある女川町は避難対象者の実情把握のため個別調査を行っており、秋をめどに策定を目指す。対象者が15万人で、避難先が県内27市町村に及ぶ石巻市は当面5キロ圏と周辺について先行策定に取り組む。
女川2号機ベント 東北電が補足説明
原子力規制委員会は21日、東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の新規制基準適合性審査(安全審査)会合を開いた。重大事故対策のうち、格納容器の破損を防ぐフィルター付きベントについて、東北電が指摘を受けていた項目を補足説明した。
東北電は、ベントが中央制御室からの遠隔操作で機能しなかった場合は、作業員が手動で対応すると説明。ベント系配管に水素が滞留するのを防ぐ対策では、配管を上り勾配で新設する方針を示した。
規制委からは、高い圧力の蒸気を排出するための弁を手動で開閉する際の線量評価や、排出に失敗した場合の対策をまとめて説明するよう指摘があった。