とうとう、今年の授業も来週の月曜日で、終了となります。
先日、一足先に、「修了式」を行いました。
今日は、その修了式の様子をお届けします。
昨年は日系人協会の忘年会で行ったのですが、今年は和太鼓クラブが立ち上がり、忘年会で発表をするので、修了式の時間が十分にとれないこと、また修了式をさらに充実させるために、今年は「日本語学校修了式兼忘年会」を行いました。
(昨年の修了式の様子はこちら↓
http://ameblo.jp/satomincafe/entry-11105723791.html
)
今回、コルネリオプロコピオから車で1時間ちょっとパラナ州第2の都市ロンドリーナから、シニアボランティアK先生に巡回指導に来ていただきました。
修了式の前にK先生の授業を受ける生徒たち。
この日、「被災地のこどもたちにクリスマスカードを送ろう!」という素敵な企画を持ってきてくださいました。
震災の様子を写真で説明してくださるK先生の話にくぎ付けになっていました。
去年、日本語学校で千羽鶴を折り、岩手県釜石市に送ったのですが、やはり記憶は薄れて行ってしまうもので、今回を機に新たにこどもたちの心に震災の記憶が新しく蘇ったのはないかと思います。
成人クラスの皆さんにも書いていただきました。
必ずこの思い、日本に届くでせう!
K先生、素敵な機会をありがとうございました!!
いよいよ、「日本語学校修了式・忘年会」が始まりました。
先ずは修了賞授与。一緒に成績表も渡します。
普段の生活では礼をすることのない、彼ら。懸命に「お辞儀」をする姿が健気!
週に1回2時間で、なかなか積み上げて、定着することがなかなか困難であり、いつも同僚のM先生といかにこどもに達成感を与えるか、その成果を親御さんにどうやって見てもらうかを話しています。
今回は小学生クラス(6歳~10歳)のみんなに作文を読んでもらうことにしました。
よくよく考えれば、4、5世の彼らにとって、日本語は「外国語」であり、これを大勢の前でしかもお父さん、お母さんの前で読むというのは清水の舞台から飛び降りるようなもの!!
始まる前に「いやだ~!!」と言っていたこどもたちでしたが、名前を呼ばれると、恥ずかしながらも、一生懸命に読み上げました。

「私の家族」についての紹介。
ご家族の皆様はわが子が紡ぎだす日本語に耳を傾け、はらはらしながらも、胸がいっぱいの様子で聞き入っていらっしゃいました。
Jくん(6歳)とJくんのご両親。
お父さん、お母さんの我が子を見守る眼差しにぐっと打たれました!(涙)お父さんとそっくりで、お父さんの目頭が熱くなっているのに、ぐっときました。
続いて、Fちゃん(10歳)。カラオケ大会に出ているので、人前に出ることは恥ずかしくない彼女も、やはり、作文を日本語で読み上げるとなると、緊張していました。
我が子を見守るSさん。思わず、自分の年齢を暴露されてしまう。。。周りのお母さまが笑っております。すみません。。。
続いてTくん。今学期、Tくんの伸びには毎回、驚かされました。彼の中で「日本語が好き」という気持ちが芽生えたように思います。
見守るTくんの家族。お父さんが日系人。お母さんはブラジル人。
お父さんは寡黙な方で、Tくんの言葉をしみじみと聞いていらっしゃいました。
こういう親御さんの姿を見ると、胸からぐっと熱いものがこみあげてきます。
「ああ、これが継承語としての日本語教育の意義なのかもしれない。」と思わされる瞬間です。

続いて、Mちゃん(10歳)。
おしゃまさんのMちゃん。
すらすらと読み上げる姿にお姉さんの雰囲気が出ていました。
最後はRちゃん(9歳)。
Rちゃんは家族が多く、一番作文が長くなってしまい、最初は「どうして私のだけ、こんなに長いの?」と言っていましたが、「じゃ、削ろうか?」と言ったところ、「がんばる!」と言った根性のある女の子。
「お父さんはたまごが好きです。」
に思わず、微笑むお父さんMさんご一家。
最後まで、あきらめずに読み切りました!!
何だか、みんなこの1年で大人になったな・・・
大勢の前で読み上げるその姿は本当に彼らの成長を感じ取りました。
そして、読み上げたみんなの顔に達成感がにじみ出ていました。
来年こそは「お話大会」に出るための第一歩となりました。
*「お話大会」とは日系社会で古くから行われている朗読大会のようなもので、近年はスピーチ大会の要素もでてきています。
今日は、旅行で出席できなかったEくんにも是非、やってもらいます!
まだまだ、課題は山積みですが、着実に一歩一歩進んでいる実感を得ました。
思い起こせば、1年半前にここに赴任したころ、同僚のM先生から先生の熱き思いを聞き、その構想を今、一つ一つ今、実行に移しています。
やはりM先生の存在は大きいです!!
そして、K先生、M先生より挨拶をいただきました。
通訳は親御さん代表のHさんに。
そして、今日で最後になったアシスタントのMちゃん。来月、引っ越しすることになりました。Mちゃんは3年前に日本から帰ってきた女の子。
中身は日本の女の子。
そして、親御さん代表Iさん(3世)より日本語でご挨拶いただきました。
普段はポルトガル語で話すIさんも、日本語で一生懸命話してくださいました。
去年の7月から振り返ると、どんどん日本語が口から出てくるようになり、幼少時に話していた、体に眠っていた日本語が蘇ってきたようです。
日本語を学ぶ以外にも、日本の文化や習慣を併せて学ぶことで、子ども達の成長にとって、とっても意味があるとのありがたいお言葉をいただき、感無量です!
こうして、親御さんのご協力があるからこそ、学校が続けられる!ことをひしひしと痛感いたしまた。
そして、「もちより」による晩御飯。
今日もたくさん食べ、お腹もいっぱい、胸もいっぱいの修了式となりました。