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常世の虫 ~ユズボウとカルト宗教~ (1)

近所の歩道沿いにいろいろな樹木が植わっている。

その中のミカンの木に、アゲハの幼虫がたかり、せっせと葉っぱを食べていた。


CAT HEAD


グロテスクだがどこかユーモラスで、つい見入ってしまう。

芋虫・毛虫の類を好きな人は少ないが、この幼虫は頭を突付くと赤い角を出すこともあってか、比較的人気がある。

「ユズボウ(柚坊)」という俗称があるのも、そうした人気の反映かもしれない。


ところでこのユズボウであるが、今から1400年程前に、あるカルト宗教のシンボルとして熱狂的に信仰されたことがある。

以下にそのてん末について書いてみようと思う。




公園の猫


CAT HEAD


近所の公園に半野良の猫が数匹いる。

地元民に大事にされているらしく、近寄っても逃げない。

上の写真の猫は、そのうちの一匹だ。


「一枚撮らしてくれ」と声を掛けて携帯のシャッターを切った。

そしてモニターを見せて、「どうだ、よく撮れたろう?」と聞くと、

(興味ないよ)という感じで大あくびをした。


少し落ち込んで公園を後にした。



皇居の地下トンネル

去年、「終戦前後の都市伝説(1) 謎の地下トンネル」の末尾に、「まだ書きたいことがある」と記したが、今回はそれについて書こうと思う。


私が「それ」について初めて知ったのは、現代教養文庫の「改定 東京風土図-城南・城西編-」(昭和41年発行)を読んでいるときだった。

そこで、まずその箇所を引用する。


昭和38年5月、高速道路建設のとき千鳥ヶ淵の土手にナゾの地下道が見つかって話題をまいたものである。

江戸城本丸から外部に抜け出す道だろうと推定されたが、じゅうぶん調査もできないまま、道路建設が突貫工事であったために、80メートルぐらいこわされ、ついに道路が建設されてしまった。」(同書72ページ・千代田区編(21)花に眠る無名戦士より)


本書は既に絶版になっているが、大型の復刻本と共に、アマゾンや「日本の古本屋」で入手可能である。


その後この地下道が気になって、機会を見ては調べたのだが、全く手がかりがつかめない。

数年前、毎日新聞縮刷版の昭和38年5月分に目を通してみたが、ななめ読みだったためか、関連記事は見つからなかった。

朝日や読売の縮刷版も読んでみるか・・・とも考えたが、他の用事に終われてそれきりになってしまった。


だが、この記事を書くために検索をかけたところ、1件だけ関係のサイトがヒットした。

それは国民公園(環境省)のホームページだった。

http://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/topics/data/101122b_3.pdf
以下にその記事の該当部分を転載する。



「千鳥ヶ淵を巡る歴史と特性について


昭和38 年の高速道路建設工事の際に、高速道路の千鳥ヶ淵南東部から地上に出る部分の地下工事のときに、千鳥ヶ淵の水面から約1メートル下に相当する深さに300 メートルの長さの石畳みのトンネル(上水道跡)と、地下16 メートルの深さに竹藪や木立の生えていた谷川を埋め立てた跡が発見された。谷川は、千鳥ヶ淵川の河流と思われる。」



「上水道跡」とあるが、発見の時期や場所から考えて、上記のトンネルを指すものと思う。


このトンネルが江戸城の抜け穴なのか、それとも上水道の跡なのか、写真でも見ないことには判断のしようがない。


だが、この件に関する情報のあまりの少なさに、かえって何者かによる隠蔽の意思を感じるのだ。

そして、そのカンが正しければ、このトンネルは相当重要な存在であった可能性が強くなる。つまり、抜け穴とする説が正しいのではないか?



真実が明らかになる日が来ることを、熱望している。






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