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さくちゃんが痩せた

2月に2歳の誕生日を迎えたさくちゃん。

最近は痩せ気味で、いつもお腹を空かしている。

一体、どうしたのだろう?



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正統派の三毛猫という感じがイイ!



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頭が良さそうな顔



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なんとなく加護亜依に似ている・・・

さくちゃん!!!

乱歩の「二銭銅貨」

「大変な天才が現われたと思った。」


少年時代に乱歩の「二銭銅貨」を読んだ松本清張は、その時の衝撃を後にそう語っている。(「黒い手帳」)

この作品は、その天才のデビュー作で、日本の推理小説の原点とされている。

改造された二銭銅貨を偶然手に入れた青年が、中から出てきた暗号文を解読し、一攫千金をもくろむが・・・・・・ というのが大体のストーリーである。


しかし、暗号メモが入るほど大きな硬貨って、どんなものなのか?

どれくらい大きかったのだろう?

中学の時にこの作品を読んで以来、それがずっと気になっていた。

いつか実物を見てみたいと思いながら、数十年が経っていった。


だが8年前に、あるコイン店の前を通った時、なぜか突然二銭銅貨が見たくなった。

そこで店主に聞くと、「これがそうです」と言って出してくれた。

価格は1300円だった。

たった2銭が1300円!と思ったら、なんだかアホらしくもなったのだが、

ずっと気になっていたし、まあいいか・・・

と思って買ったのが、下の写真(左側)である。


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右側の500円硬貨より一回り大きく、厚さ・重さとも上回っている。

「日本貨幣カタログ」で調べると、直径が約3・2センチ、重さが約14グラムだという。

確かにこれだけ大きければ、内部を空洞にしてメモを仕込む・・・というアイデアも浮かんでくるだろう。


なお黒島伝治という作家も「二銭銅貨」という作品を書いており、少し気になっている。黒島作品も、いつか読んでみたいと思う。



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入場無料

夕闇の都会。あるホールの裏口に、「入場無料」の立て看板が立っている。

その看板を見た者が、一人また一人とホールに吸い寄せられて行く。


やがて客席は埋まったが、舞台に下がった緞帳はいつまで経っても上がらない。

観客たちの不安と不満は次第に大きくなり、そこかしこで小さな紛争が発生する。


そして開演予定の時刻を数時間も過ぎた頃、おもむろに緞帳が上がり始める。

観客たちは一斉に舞台に目をやった。


そこには書き割りもスクリーンもなく、彼らの方を見つめる多勢の観客たちがいるだけだった。

舞台の上の観客たちは、「入場無料」という演劇を見るために、金を払って入館していたのだった。。。



1971年の秋、上のようなドラマを見た。日曜の夜だった。

タイトルは「入場無料」。放送局はNHK教育だった。


なぜ見たのかは思い出せないが、なんとなく見ているうちに画面に引き込まれ

てしまい、最期まで見てしまった。

多分、いつまでも上がらない緞帳の向こうが気になって、途中で目が離せなく

なってしまったのだろう。

それと全編に漂う不気味なムードが、怪奇ドラマ好きな自分にとって魅力的

だったのだと思う。


その後、ずっとこのドラマが頭の隅に残っており、暇を見てはデータの追究に努めていた。

そして20年ほど前に、脚本が岩間芳樹によるところまでたどり着いたが、そこから先へは進めなかった。

だが、インターネットが普及したお陰でかなり詳しいことが判ってきた。

現在判明したのは以下の諸点である。(テレビドラマデータベース等による)


放送日:1971/10/17(日)

放送時間 :21:00-21:50
番組名: NHK劇場
出演: 殿山泰司(殿山泰二)、浦辺粂子、横森久、石井くに子、早崎文司、田島和子

脚本:岩間芳樹

プロデューサー: 山田勝美
演出: 椿恭造
制作会社 :NHK(大阪放送局)

備考:芸術祭優秀賞受賞


このドラマの制作者が訴えたかったのは、一体何だったのだろうか?

当時の自分にはよく分からなかったし、今見ても分からないかもしれない。

しかし、異色のサスペンスドラマとして見ても、十分に楽しめる内容である。

今では完全に埋もれてしまっているが、いつの日か再評価されることを祈っている。