思春期16歳兄と中1妹のケンカ。父は口を出さない!? | 低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

学童保育18年ベテラン指導員さとさんが学童保育生活向上のためのスキル・テクニックを実践する中で確信している小学低学年の子どもとの信頼関係の作り方をお伝えします。

こんばんは、さとさんです。


昨晩、妻が仕事で遅く、子ども3人と先にご飯。

割と和やかに食べてたんだけどね。

ワシが食べ終わった後に、チャンネル争いで16歳兄と中1妹のケンカが勃発。

実は、この2人のケンカは、珍しくてね。

というのも、16歳兄は極力ケンカにならないようにする人だから。



言ってみれば、ありきたりの兄妹ケンカを見て、色んなことを考えていた。

まずは、ケンカの内容について、説明しておくね。


スポーツ三昧なテレビに不満な中1娘

ここのところ、ワールドカップはラクビーにバレー。

さらに世界陸上がやっている。

スポーツ観戦に微塵の興味を見せない中1娘は、録画でとっているテレビが見たい。

だけど、オンタイムで見たい16歳息子。

ここまでに、お互いに我慢はしてきたんだな。

スポーツのテレビが見たいから、始まっているバレーを我慢して、妹が見たいテレビが終わるのを待つ。

スポーツ観戦はどれも時間が長く、なんにもおもしろくないので、妹としてはつまらない。

しかも、おにいちゃんはずーーっと、家に居る。

互いに我慢はしてきている。


学校を辞めたことで感情を開放する手段を持ち始めたのか?

16歳息子は、学校を辞めた。

自分の時間を、自分なりにやりたいことに使っている。

それの是非は置いておくけどね。

そのおかげで、ストレスが激減しているんだと思う。

だから、自分の心の奥にある感情に素直になれているように見える。

実際16歳息子は、怒ることが嫌いだ。

自分だけじゃなく、誰かが怒っているのも嫌。

ケンカをすると、否応なく怒ることになる。

怒ることをする、または怒る人を見るくらいだったら、ケンカを回避するのが16歳息子。

怒りをストレートに出すのが中1娘。

で、チャンネル争いになったとき、16歳息子が一歩も引かなかった。

言い争いになると、お互いに主張があって、それなりに言い分も通る。

でも、兄の言い分が勝ちそうな雰囲気だ。

あとは、どう着地点を見つけるか…

だけど、それもお互い引かない。

いよいよ、リモコンを取りあうことになった。

言い合いでは、勝てないと踏んだ中1娘は、力ずくで取り返そうとするが、もはや16歳息子の力にはかなわない。


兄 「力で勝てるわけがないじゃん」

妹 「…」


すると、中1娘がテレビの前に立ちはだかる。

実は…この間、ずーっと黙ってテレビを見ていた小2娘。

どんな気持ちで見てるのかな…だけど、テレビの前に立ったら、見えないじゃんね。

なので、ここだけは口を出す。


さと「テレビの前に立つと、(小2妹)が見えないじゃん!ケンカは二人だけでしろよ!」


それがきっかけで、中1妹はチャンネル争いに敗れる。

久しぶりに見たな…前髪を前に垂らすようにうつむく中1娘。

コミュニケーションを遮断している。

しばらく、そのまま座り込んでた。

そして、わざと音をたてながら、2階の自分の部屋に動く。


心の声を聴き続ける父親

ケンカを見ると止めたくなるし、どちらが悪いか客観的に見たら、一応わかる。

だけど、そこまでに至るまでに、色んなことが絡まってるから、どっちもどっちなわけ。

さらにいえば、事を荒立てない16歳息子が、あえて荒立てることをしている。

現にケンカが終わった後、言っていた。


兄 「もう、これで1年間くらいケンカしなくてもいいな。それくらい、今日は怒ってみた」


兄にとっても妹にとっても、こうやってケンカをすることは、悪いことじゃないなー。

でも、めんどくさいな…チャンネルくらい、上手くできんかね…でもまー、こういうのも必要だよね。

しかし、やっぱりざわつくな。ここに来ても、やっぱり止めたくなる自分がいるんだな。

ずーっと黙ってる小2娘は、どんな気分かな。

そこも気になっちゃってるよね。

そうかそうか、そうなんだな。

こんなような心の声が飛び交ってたので、それを一つ一つ聞いていた。

ケンカの2人を見ると、心の声が漏れそうな気がしたから、そういう時はパソコンを開く。

このやり取りは、ブログのネタだな(笑)

なんて、思いながら。

心の声を聴くというのは、怒りを我慢しているのとは違う。

わいてくる怒りとか悲しさとか虚しさを抱えている私の声を、少し後ろに立って聴いている。

そうなんだねって。

なんなら、心の中で後ろに立っている私は言っている。

おーよしよし。

これは、冗談でもなんでもなくね。

そうやって、子どものケンカを見守る…というより、やり過ごしている。

こうやって、意見の合わない相手に、自分の主張をするのも、大切なコミュニケーションだしね。

子どものこころのコーチング協会で学んで実践し続けている「心の声を聴く」。

ホントに思うのです。

よかった



 コメント・リブログ・シェア大歓迎!

募集中のセミナー・オンラインサロン

子どものこころのコーチング講座初級

9/11、9/19、9/25(水)夜間開催中2019*5期


次回:9/27(土)21時半~23時
お申込はこちら。不登校の親のためのオンラインサロン


電子書籍ご案内


個別相談お申込
スマホ無料メルマガ「大切なあなたに伝わる対話力アップ」右矢印登録はこちらから
サーチ対話力UPの講座・セッション開催中右矢印ご提供中のメニュー一覧
パソコン全国招致受付中!お問い合わせはこちら右矢印お問合せフォーム

私の孤独な育児の経験です長男が1歳半~2歳半のころのワンオペ育児。そして、どうやって乗り越えたのか…ご覧ください


子どものこころのコーチング協会