排便を息と動きの解剖学より解説

 

便秘で苦しんでいる人は多いですね。下剤・サプリなどで出している人もいますが、カラダの歪みからも便秘になります。

 

下剤などを飲んでも便が出ないといわれるので、カラダを診ると右腸骨が上方に引かれています。このような歪みがある時便秘となります。

 

カラダの歪みから観察すると色々と見えてくるのです。そしてもう一つ言いたいことがあります。排便の時、力んでいませんか。

 

排便時には吐いて出すのではなく、吐く吸って出すと上手く出てきます。

 

排便は吸気にて出す

 

具体的なやり方を説明します。腰椎一番を確認してください。腰のクビレの上あたりですね。この腰椎一番を起点として尾骨と仙骨を反るようにします。

 

犬が、尻尾を振り上げるようにするのです。上方で少し左に振り上げるイメージとなります。

 

反らすと同時に吸気が誘発されますので、その後、息を吸います。これを繰り返していくと便意も出て来て排便となります。

 

何故?でやすくなるのか?上から横膈膜が短縮します。仙骨尾骨を反らせる時、起立筋、多裂筋が短縮するので腹横筋が引かれ腹圧が作られるからです。

 

仙骨がスライドして仙骨内面左側に刺激がいき、体幹の右起立筋を動かすので右脳の排便する脳部に刺激がいきます。簡単に言うと排便の神経を刺激できるのです。

 

仙骨を反らせて息を吸うと排便が楽に力まずにできます。お試しください。

 

終わりに

 

カラダの歪みからくる便秘は確かにあります。便が出なくなった方の歪みを観察すると共通の歪みがあるのです。この排便の問題は脳梗塞との相関関係が深いために必ず解決する必要があります。

 

動物実験で上行結腸に便の停滞をつくると右側頭葉が切れます。横行結腸は前頭葉 下降結腸は左側頭葉の脳梗塞となります。脳梗塞の時にまずやることは便の排除です。

 

脳梗塞を三回されたかたが殆ど後遺症がない方がおられます。その方にお聞きすると一か月に一回腸の掃除をしていたといいます。

 

何故、三回もされたのかも問題ですが、それは歪みが解消されなかったからだと思われます。

 

椅子に座り、また正座にて仙骨を反らせ息を吸う動きを楽しんでください。歪みが段々と整復されます。

 

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