こんばんは。 札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。
 
 
皮膚科といえば塗り薬ですよね。
 
 
皮膚科医になって10年以上経ちますが、どの薬を処方するかと同じくらいどう薬を使うかも大切だということがわかってきました。
 
 
というのも、私が思いもしなかった使い方・考え方をしている患者様がいらっしゃるということに気付いたからなんですね。
 
 
あなたもこんな風に考えていませんでしたか?
 
 

①塗り薬は、すり込まないと効かない

 
 
薬をゴシゴシと力いっぱい皮膚に塗りこむ方がいます。
 
 
力を入れれば奥に入っていくという気がしますよね。
 
 
以前は塗り薬の品質が良くなかったのですが、現在は優しく塗るだけできちんと吸収されるように設計されています。
 
 
こすることで痒みが増したり、炎症がひどくなることもありますので気を付けましょう。
 
 
 
 

②お風呂に入ったら、前の日の塗り薬を完全に落とさなければならない

 
 
これも①と通じるのですが、前の日に塗った薬を完全に落とさなければならないと思っている方が案外多いということを知りました。
 
 
特に軟膏を使っている方に多いようです(ベトベトしているので)。
 
 
軟膏を取ろうとして表面がガサガサするまで洗う必要はありません。
 
 
かえって炎症がひどくなることもありますのでご注意くださいね。
 
 

③処方された塗り薬を、日数できちんと割る

 
 
これ、私も全然気付いていなかったのですが、几帳面な方はこうやって1日で塗る量を決めていたんです。
 
 
一方で私たちは症状を診て、「この面積でこの程度なら2週間でこのくらいの量かな」という量をお出しします。
 
 
ただ、症状の変化によって塗る面積が変わってくるので(急に悪くなって範囲が広がったりすることもあるので)、飲み薬と違って処方した量がぴったりにならないんですよね。
 
 
1日で塗る量を決めてしまうと、発疹の範囲が広がったときに節約して薄く伸ばして塗ることになるので、効きも悪くなってしまいます。
 
 
塗る量の目安はいろいろあるのですが、ティッシュが軽く皮膚にくっつく程度、と考えるとわかりやすいです。
 
 
なので、途中で足りなくなってしまう場合もあります。
 
 
几帳面な患者様が割り算していたことを知って以来、処方した量と受診の間隔があまりにもずれている場合、塗っているのに全然良くならない場合、などは塗る量をチェックするようにしています。
 
 
意外なところに盲点があるもので、患者様から教えていただかないとわかりませんでした。
 
 
今日は今までの反省も込めて書きましたが、あなたはいかがでしたか?
 
 
こういう細かいことを積み重ねながら、診療のクオリティを上げていきたいと思います。
 
 
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 
 
 

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