シワに悩む女性は多いと思いますが、一言でシワといっても種類がいくつかあります。
今日は、代表的なシワについて、原因と治療をまとめておこうと思います。
目の周りや口の周りで細かいシワが目立つという方、多いと思います。
これは皮膚の乾燥もありますし、年齢によって真皮のコラーゲンが減ってくることも関係しています。
小じわは、スキンケアで乾燥を改善させることで目立たなくなりますし、
美容皮膚科でいえばケミカルピーリングやレーザーピーリングといった処置や
トレチノイン(ビタミンAの仲間)という塗り薬が代表的です。
こういった美容治療は、真皮のコラーゲンを増やすことを主な目的にしています。
↑表皮のバリアを通過して真皮に届くレーザーの波長を選んで照射します。
他にも効果的な治療はあるのですが、今日の本題はそこではないのでまた改めて書きますね。
額、眉間、目尻が代表的ですね。
顔をしかめた時、びっくりした時、笑った時にできるシワですね。
他にも笑った時に鼻すじにできるシワ、口をすぼめた時にできるシワなども対象です。
こういった表情に伴うシワは、表情を作る筋肉の動きが原因となっているので、
筋肉の動きを抑えるボツリヌストキシン(商品名はボトックス®です)の注射が有効です。
表情を作る筋肉は皮膚とくっついているので、筋肉を使えば使うほど皮膚も一緒に動いて
皮膚に折りたたみシワができてしまうからです。
表情筋エクササイズはシワ対策にならないですよ、という理由は以前にも書きましたね。
年配の方の額や眉間に多いのですが、何も表情を作っていなくても、シワが刻まれている場合がありますよね。
男性の場合、眉間のシワは渋くダンディに見えるので、それが魅力という場合ももちろんありますが…
これは、筋肉の動きに伴って皮膚が折りたたまれ続けた結果、
シワの溝が深くなり、固定化してしまった状態なんですね。
こうなると、ボトックス®注射だけでは厳しくて、ヒアルロン酸など溝を埋める治療が必要になってきます。
シワが刻まれる前に治療を始めた方がいいですよ、という理由はココにあるんです。
シミはできてしまってから治療することが一般的ですが、表情シワは気になり始めた時に治療を始めた方がいいんですよ。
シワというと真っ先に思い浮かぶほうれい線は、医学的にはたるみの仲間に入ります。
口角から下に刻まれるシワ(マリオネットライン)も、たるみの仲間です。
目の下の凸凹も、たるみのメカニズムが関係しています。
溝という意味では②と③のシワと見た目は似ていますが、治療方法が違うんですね。
たるみについては今日はお話ししませんが、こちらにまとめ記事がありますのでご覧くださいね。
いかがでしたか?
一口にシワといっても、様々な原因があり、治療も異なってきます。
ご自分で対策できるのは、①ですね。
スキンケアに気を付けて乾燥肌を改善させること、
食べ物やサプリメントの力を借りてエストロゲンを味方につけること、が大切です。
そのうえで、美容医療も取り入れると良いと思います。
②~④は、原因のメカニズム上、医療の介入が必要となってきます。
化粧品でシワ対策と謳っているものは、乾燥による小じわをターゲットとしています。
それ以外の大きなシワには、残念ながら効果がないんですよね。
「シワが増えてきて…」というあなたも、シワの種類や対策がわかれば、
お一人であれこれ抱え込んで悩まずに済みますよね。
②の表情シワを予防するために気を付けたいことは、こちらに書いていますのでご覧くださいね。