今日はシワに関するご質問です。
ボトックス注射などの医療の分野になるとは思いますが、それがまだ軽度のシワで進行しないために自分でできる事はないのでしょうか?
眉間にシワを寄せないように気をつける他に、乾燥によるシワではないですが保湿を十分にする事は進行を遅めることはできるのでしょうか?
(Tさま)
Tさま、ご質問ありがとうございました。
眉間のシワは、顔をしかめる時に眉毛を動かす筋肉が動くことによってできるシワですね。
こういった表情を作る筋肉は皮膚とくっついているため、筋肉の動きとともに皮膚が引っ張られ、
次第に皮膚に折じわがついてくるんです。
そのため、筋肉の動きを抑えるためにボトックス®注射が効果的なのです。
シワの種類と対策については、こちらの記事に詳しくありますのでご覧くださいね。
リンク記事の要点だけ書きますと、シワには大きく分けて
①小じわ
②表情シワ
③表情シワが固定したもの
④実はたるみの仲間(ほうれい線・目の下のクマなど)
がありますよ。
ご質問に戻りますが、眉間のシワは②の表情シワになります。
シワが固定化する前にボトックス®治療を受けるのがベストですが、
乾燥した肌は弾力が落ちシワが刻まれやすいので、乾燥ケアは間接的に表情シワの対策にもなりますね。
シミと違ってシワの場合は、できかけの時に治療を始める方がいいんですよ。
ちなみに表情シワの仲間には、びっくりした時にできる額のシワ、笑った時にできる目尻のシワなどがあります。
表情シワの予防は、筋肉を動かさないことにつきるのですが、
じゃあ普段どんなことに気を付ければいいの?となりますよね。
案外多いのは、近視の方が裸眼でパソコンなどを見ている時。
無意識にしかめ面をしていて、眉間にシワが寄っていることが多いです(私もなんですが)。
画面に集中していると、表情に意識が向かないんですよね。
私は近視が軽い方なので、目を細めたり頑張れば何とか見えてしまうこともあって
メガネをかけずに作業してしまうのが良くないんですよね…
難しい本を読んでいる時に、気持ちが入ってしまって眉間にシワが寄っている方もいます。
それと、スマホを見ている時に顔をしかめている方が結構多いので要注意です
こういった「ありがちなパターン」を知り、それが将来的なシワに繋がると気付ければ、
普段から気を付けることができますよね。
あとは…怒らないことでしょうか。←私のことです(笑)
(優しい母親でいたい、といつも思っているのですが、難しいですね)
額のシワに関しては、目を見開くクセがある方(私もです)。
年齢を重ねると瞼が下がってきて、それを補うために額にシワを寄せて目を開ける方も多いのですが、
そうではなくて単純にクセになっている方は、ちょっと意識してみるといいかもしれませんね。
同じように考えると、目尻のシワの予防は笑わないことになってしまいますが…
以前テレビで、「シワを作りたくないから一切表情を作らない」というお人形さんみたいな海外の女性を見ましたが、
そういう人生って寂しくないのかな…と思ったのを覚えています。
「目尻のシワは、いっぱい笑った証拠」という言葉は、表情シワに関して言えば当たっています。
(目尻のシワが多い人はかつてモテた証拠、遊び人だった、などと言われますが、
そこに医学的な根拠はありません 笑)
無意識な表情のクセに気を付けて、いっぱい笑いながら、
必要に応じてボトックス®治療を受けたらいいのではと個人的には考えています。
ボトックス®を受けると鉄仮面のようになるのでは…と心配される方も多いのですが、
実際の治療ではご本人の表情を見ながら自然になるように調節しますので、大丈夫です。
表情のシワ以外にも、歯ぎしりがひどい方、エラに悩む方などボトックス®治療にはいろいろな使い方がありますよ。
私は額と目尻のシワが目立ってきているうえ、寝ている時に歯ぎしりをしているという家族からの通報()があり、
ボトックス®とは長いお付き合いになりそうです(笑)
明日は、Tさまのもう1つのご質問にお答えします