毛穴が黒ずんで見える原因、皮脂が原因と思われがちですが、
実は大きく分けて3つあります。
②毛穴の周りの色素沈着
③毛そのものの色が濃い
①の場合、毛穴のお掃除が必要です。
美容皮膚科でいうと、ピーリングやビタミンCイオン導入などが対象です。
ビタミンCは、シミだけでなく、皮脂の分泌を抑えて毛穴を引き締める効果があるんですね。
こってりしたリキッドファンデーションなどは、毛穴を詰まらせやすくするので、
できればパウダリーファンデーションの方が良いと思います。
ところが、②と③は、セルフケアでは限界があるんですね。
特に②は、①の対策をしすぎて、出てくることがあります。
過剰な毛穴ケア、パックのし過ぎ、擦り過ぎなどで
毛穴の周りに茶色く色が付いてしまうんですね。
擦り過ぎで肝斑ができるのと同様、刺激によってメラニンが沈着してしまうのです。
毛穴が黒ずんでいると必死でお手入れすればするほど、
色が付いてしまうという悪循環です。
毛穴パックを頻回にすると、角質が大量に取れてしまうので、
天然保湿因子や角質細胞間脂質が少なくなり、それを補おうと皮脂の分泌が増えます。
すると更に毛穴に皮脂が溜まりやすくなり、毛穴が広がったりして、
①に繋がってしまうんですね。
天然保湿因子?角質細胞間脂質って何?という方は、こちらの記事をご覧下さいね。
医療機関で行うピーリングも、薬剤によりますが2-4週間に1回です。
毛穴パックのし過ぎには、くれぐれもご注意くださいね。
スクラブ洗顔も、もちろんNGですよ。
男性の方に多いのですが、毛穴から出ている毛そのものの色が濃い場合があります。
これは、レーザーで産毛の色を薄くしたり、減らしたりするしかありません。
毛穴パックで毛が一緒に抜けることもありますが、また生えてくるので、
やり過ぎは結局②の色素沈着に繋がってしまいます。
ただ、このタイプの方、
レーザーで月1回ほどの定期的なメンテナンスは確かに必要ですが、
レーザーには毛穴を引き締める効果もありますので、
毛の色以外のアプローチでも毛穴のお悩みを改善できるのが強みです。
原因によって対処法が変わってきますので、
自己流で頑張り過ぎないことが大切です。
そして、一番大切なこと。
どんなに頑張っても、お人形さんのような肌にはなれないし、
それを目指すとかえって綺麗な肌からは遠ざかっていくということ。
お人形さんの肌は、人工的です。
血管もなければ毛穴もなく、しわやシミもありません。
でも、そんな「毛穴ゼロ」を目指すのは現実的ではありません。
神経質になり過ぎないようにしましょうね。