60年代洋楽を時系列に振り返るコーナー22回目です。
今回は1966年10月分になります。
この期間の全米ビルボード・チャートTOP40で最も上位にのぼりつめた曲の中から、私の好みの度合いで５つ星評価し、４つ星以上を推しの曲としてピックアップします
４つ星と５つ星のあいだの微妙な加点は
で表現しています。
1位 Reach Out, I'll Be There - Four Tops 
モータウンの看板ボーカル・グループ、フォー・トップス2曲目の全米NO1ヒット。2週1位をキープしました。
ハードで凄く熱い曲ですよね。プロデューサーのH=D=Hが当時ボブ・ディランに傾倒していて、この曲のレコーディングでそれをかなり意識したらしいです。言われてみれば歌い方も滑らかじゃなくてゴツゴツした感じ。曲もキーを意図的に上げてシャウトが悲痛な感じに聴こえるように工夫したんだとか。当初はグループも違和感があって反発したようですが、そのままリリースして見事的中。この曲の背景にディランがあったなんて、ちょっとビックリしますね。
1位 96 Tears - ? & The Mysterians
アメリカのガレージ・ロック・バンド、クエスチョン・マーク&アンド・ザ・ミステリアンズの一発ヒット。（正確には20位台の曲がもう1曲あります。）邦題「96粒の涙」
チープなキーボードが印象的なロック・ナンバーで、これが全米NO1！？とちょっとビックりしちゃいますが、この独特のユルさは確かに結構クセになります。歌はメロディー感がなくリズムに合わせて語りっぽくやってますが、これは結構黒いです。
ちなみに昔、井森美幸さんの曲に「99粒の涙」というのがありましたが、全然違う曲です
9位 Have You Seen Your Mother, Baby, Standing In The Shadow? - The Rolling Stones
ストーンズの中でも一応TOP10シングルなんですが、あまり知られてない曲かも。邦題「マザー・イン・シャドウ」
代表曲がいっぱいあるのでちょっと霞みがちですが、ストーンズにしてはちょっと珍しい、かなりスピーディーでハードなナンバー。ライヴっぽい臨場感もあるし荒々しいパンク的な魅力に溢れてます。ブラスが入ってるのもポイントでブラス・ロックの先駆けかも。
10位 See See Rider - Eric Burdon & The Animals
古いブルース・ナンバーでいろんなアーティストが演奏しているようです。あのプレスリーもやっているようですね。
いくつか聴いてみましたが、リフを際立たせたこのアニマルズのバージョンがやっぱりカッコいいですね～。実にハード・ロック的で聴いてて熱くなります！
14位 Sunny Afternoon - The Kinks
日本では知名度が今ひとつなキンクスですが、いい曲が沢山ありますよね。この曲もそのひとつ。キンクスの中で、これが一番好きという人もきっといるはず。渋い曲だけどカッコいい！この哀愁感がたまりませんね～。私も大好きです
17位 Mr. Dieingly Sad - The Critters
アメリカのポップ・グループ、クリッターズのほぼ一発ヒット。
この曲はソフト・ロック・ファンには人気の曲ですよね。実にドリーミーな雰囲気で、ちょっとジャジーでお洒落。60年代ポップスの隠れた名曲と言えるかも。
27位 Open The Door To Your Heart - Darrell Banks
R&Bシンガー、ダレル・バンクスの一発ヒット。
すごくいい声をしていて魅力的なシンガーなのに、ヒットがこれだけというのが残念。ノーザン・ソウルならではの爽快で洗練された曲で、曲自体魅力溢れるものですが、もちろん迫力のある歌いっぷりも十分堪能できます
というわけで、今回はここまで。
皆さんのお気に入りの曲はありましたでしょうか