80年代洋楽を時系列に振り返るコーナー35回目です。
今回は1981年6月3~4週目分になります。
この期間の全米ビルボード・チャートTOP40で最も上位にのぼりつめた曲の中から、私の好みの度合いで5つ星評価し、4つ星以上を推しの曲としてピックアップします
4つ星と5つ星のあいだの微妙な加点はで表現しています。
振り返りなので、メジャーなTOP10ヒットは推し以外の曲にもコメントします。
中にはネガティブなコメントもあるかもしれませんが、あくまでも個人的な感想なのでご了承くださいませm(_ _ )m
1位 Medley - Stars On 45
「ベティ・デイヴィスの瞳」が連続1位を続けている最中にポンと1週だけ1位を奪った曲。
オランダの音楽プロジェクトで、ビートルズを中心に過去のヒット曲をメドレー形式でつないだ企画もの。正式タイトルは使った曲を羅列した凄く長ったらしいものでビルボード史上最長なんだそうな。まあ目新しさもあったんでしょうが、好んで聴くようなものじゃないかな。歌も物マネだし
4位 A Woman Needs Love (Just Like You Do) - Ray Parker Jr. & Raydio
レイ・パーカー Jr.の一番の代表曲といえばチャート成績や売り上げでは「ゴーストバスターズ」になるのかもしれないけど、やっぱりこの曲と言っておきたい!
レイディオ名義での4作目のアルバムからのヒットで、この時点では最大のヒット。ポップでミディアムなバラードでマイルドな雰囲気がステキですね~。甘いボーカルにボーカル・グループのようなコーラスもソウルフルで良いなあ。実にスタイリッシュで都会の夜が良く似合う曲です♪この人のレイディオ時代は本当にいい感じ。お得意の「ン~」もばっちりキマってます
11位 This Little Girl - Gary U.S. Bonds
1961年に「Quarter to Three」の全米NO1ヒットを持つ、かつてのR&Rスターで、60年代前半でヒット・チャートから姿を消すものの突如この曲で復活ブレイク。
仕掛人はブルース・スプリングスティーンで、彼の少年時代のR&Rアイドルの復活作にひと肌脱いだようです。作曲はじめバックもE・ストリート・バンドと一緒に参加し全面的にバックアップ。アップテンポで楽しいポップなR&Rですが、曲がもろにブルース・スプリングスティーン調なので、彼の曲にGary U.S. Bondsが客演したと言っていいほど。ファンは聴き逃すわけにはいかないでしょう!
12位 I Love You - Climax Blues Band
60年代から活動するイギリスのブルース・ロック・バンド。
アメリカでは1976年に「Couldn't Get It Right」が3位と大ヒットしてますが、この曲はその次にヒットしました。AOR風のバラードで、ウィングスというかポール・マッカトニーを意識したのかと思わせるような雰囲気がありますね。音の雰囲気もなんとなくフィル・スペクターっぽいかな?ギター・ソロにブルース・ロック・バンドの片鱗がちょっとうかがえますね。いい曲です 今でもアメリカではラジオでよくかかるようです。
14位 What Are We Doin' In Love - Dottie West with Kenny Rogers
カントリー系のシンガー2人のデュエット。ケニー・ロジャースはこの時すでにポップ・チャートでもヒット連発の常連ですが、ドッティ・ウェストにとっては最大のヒット。というかポップ・チャートではこの曲だけの1発屋。
AOR的な洗練されたバラードで曲がいいよな~。実にソウルフル!彼女の声もいい
15位 Is It You - Lee Ritenour
ジャズ・フュージョン畑のギタリスト、リー・リトナー唯一のシングル・ヒット。
ライターはボーカルをつとめるビル・チャンプリンです。これぞAOR!というような実に洗練度の高いミディアム・バラード。クールな演奏と爽やかなボーカルがとてもライトで涼しげだなあ。これは夏に聴きたい
39位 Jones Vs. Jones - Kool & The Gang
全米NO1「Celebration」が入ったアルバムからの2曲目のシングル・ヒット。
ミディアムなバラードで雰囲気がとてもマイルドですね。このスタイリッシュな感じが、この時期の彼らの魅力でもあります。内容は意外に辛辣でジョーンズ夫妻の離婚がテーマ。「Me and Mrs. Jones」みたいなフレーズが出てくるので、不倫が原因なのかしらなんて勘ぐってしまいます
というわけで、今回はここまで。
エイティーズ・ファンのみなさんの推しは何でしょうか!?