80年代洋楽を時系列に振り返るコーナー33回目です。
今回は1981年5月4~5週目分になります。
この期間の全米ビルボード・チャートTOP40で最も上位にのぼりつめた曲の中から、私の好みの度合いで5つ星評価し、4つ星以上を推しの曲としてピックアップします
4つ星と5つ星のあいだの微妙な加点はで表現しています。
振り返りなので、メジャーなTOP10ヒットは推し以外の曲にもコメントします。
中にはネガティブなコメントもあるかもしれませんが、あくまでも個人的な感想なのでご了承くださいませm(_ _ )m
2位 Being With You - Smokey Robinson
スモーキー・ロビンソンのソロとしては、この曲が最大のヒット。
AOR風のマイルドなミディアム・バラードで、彼のシルキーな声の魅力が最大に発揮されたナイス・バラードだと思います!2位が3週続いたのですが、このとき上位を阻んだのはキム・カーンズの「ベティ・デイヴィスの瞳」でした。実はこの曲ってキム・カーンズ用に作ったらしいです。ミラクルズ時代の「モア・ラヴ」をキム・カーンズがカバーしたのを聴いて気に入って書いたようです。でも「自分で歌った方がいいよ!」と言われたそうな。結果大ヒットしたのですが、首位を譲らなかったのは当初曲をあげたキム・カーンズだったという。面白いですね~
5位 Take It On The Run - REO Speedwagon
大ブレイクとなったアルバム『Hi Infidelity』(邦題『禁じられた夜』)から全米NO1「Keep on Loving You」に続く2曲目のシングル・ヒット。
分かりやすいバラード「Keep on Loving You」に比べると、噛むほど味が出るスルメのようなミディアム・バラードですね。間奏のハードな演奏もカッコいい!
6位 Living Inside Myself - Gino Vannelli
カナダ出身のシンガー・ソングライター 、ジノ・ヴァネリの3曲目のTOP40ヒットで、1978年の 「I Just Wanna Stop」(4位)に次ぐヒットになりました。
AOR界では人気の方で、スタイリッシュでソウルフルなのがウリの方ですね。この曲も実に都会的で洒落たバラード。一聴してデヴィッド・フォスターのプロデュースかと思っちゃうんですが、関わってないみたい。
9位 Too Much Time On My Hands - Styx
アルバム『パラダイス・シアター』から「The Best of Times」(3位)に続くシングル・ヒット。邦題「時は流れて」
「The Best of Times」はAOR風のバラードでしたが、こちらはポップでファンキーなロック・ナンバー。ちょっとコミカルな印象もある楽しい曲 サビのいいところで入るハンド・クラップもチープなんだけどお気に入りです。やっぱりニュー・ウェーヴの要素を取り入れてるんだろうな。
10位 Watching The Wheels - John Lennon
アルバム「ダブル・ファンタジー」からの3rdシングル。
マイルドでとてもステキな雰囲気の曲ですね。曲の雰囲気的に、てっきり愛や平和といったピースフルな内容なのかと思ったら、ジョンが専業主夫していた頃に周囲から言われたことを皮肉った内容になってます。世の中を車輪に例え、「オレは回る車輪をただ眺めるてるだけ。ほっといてくれ」って言ってます。
19位 I Missed Again - Phil Collins
アルバム『夜の囁き』からのヒットで、ソロでのチャート初登場となりました。
実にソウルフルな1曲でカッコいいですね~ でも内容は当時の彼の離婚をモチーフにしたちょっとネガティブな内容。ホーンをフィーチャーしたR&B的なサウンドは当時のジェネシス・ファンからは複雑な気持ちで受け止められたようですが、新しいファン層を獲得したのも事実でしょうね。
20位 Say You'll Be Mine - Christopher Cross
クリストファー・クロス4曲目のシングル・ヒット。すべて同じデビュー・アルバムからのヒットで、アルバムの質の高さを物語ってますね。
アルバムのオープニング・ナンバーで実にポップで爽やかな曲!この時代の空気をたっぷり吸いこんだ雰囲気がステキですね~。印象的なギター・ソロはジェイ・グレイドン。そしてバックのコーラスにはニコレット・ラーソン が参加しています!
28位 Ai No Corrida (I-No-Ko-ree-da) - Quincy Jones
ディスコといえばコレ!というお馴染みの1曲ですね。
バックでさりげなく粋なエレピを弾いてるのはハービー・ハンコックです。耳を凝らしてよーく聴くと、この曲が単にディスコではなく凄くオシャレな曲に聴こえてきます。この時期のクインシーと言えば、マイケルの「Off The Wall」の仕事が思いつきますが、やはり音的に近いものがありますね。例えば、これをマイケルなんかがやっていたら、また恐ろしいことになっていたのでは!?なーんて想像したりします。
29位 Find Your Way Back - Jefferson Starship
ミッキー・トーマスが加入して2作目のアルバム『Modern Times』からのシングル・ヒット。
この時代に合わせたサウンド作りですよね。往年の感じはなく、まるでジャーニーみたいですが、ストレートでハードでアメリカンなロック・ナンバー。これはこれでカッコいいと思います!やっぱりボーカルが光ってますね
というわけで、今回はここまで。
エイティーズ・ファンのみなさんの推しは何でしょうか!?