60年代洋楽を時系列に振り返るコーナー18回目です。
今回は1966年6月分になります。
この期間の全米ビルボード・チャートTOP40で最も上位にのぼりつめた曲の中から、私の好みの度合いで５つ星評価し、４つ星以上を推しの曲としてピックアップします
４つ星と５つ星のあいだの微妙な加点は
で表現しています。
1位 Paint It Black - The Rolling Stones 
ローリング・ストーンズ通算3曲目の全米NO1。2週1位をキープしました。邦題「黒くぬれ！」
イントロのシタールの音が怪しくて印象的ですよね。サイケデリック時代を感じます。オリエンタルな暗くて重たいマイナーなメロディからサビで一転します。ここがカッコよくて、キメるところはしっかりキメてきますね～。さすが１位になるだけある。
1位 Paperback Writer - The Beatles
ビートルズ12曲目の全米NO1。
ビートルズの数あるNO1ヒットの中でも見落としがちな曲じゃないかな。ファン以外にとってはあまりメジャーじゃないというか。ドライヴ感のあるノリのよいR&Rでカッコいいんですけどね。ビートルズの中ではハードな曲の部類に入るかな。激しいんですが、コーラスのファルセットがまろやかにしている気がします。時代柄サイケ色も少し感じられますかね。
3位 I Am A Rock - Simon & Garfunkel
サイモン＆ガーファンクル3曲目のTOP10ヒット。
元々はポール・サイモンの1965年のソロ・アルバムに収録されていた曲で、サイモン&ガーファンクルとして再録音してヒットに。ポップでマイルドな曲ですが、内容は引きこもりたくなるほど孤独な心情を歌ってます。曲自体は明るい感じなので、内容とのギャップにビックリします。
7位 Barefootin' - Robert Parker
アメリカのR&Bシンガーでサックス・プレーヤーのロバート・パーカーが放った一発ヒット。
ダンサブルなソウル・ナンバーで、威勢のよいホーンやブルージーなギターがカッコいいですね～。ニューオーリンズで活動していた方なので、サザン・ソウル的なディープな感じが最高です
8位 Green Grass - Gary Lewis & The Playboys
ソフト・ロック好きに人気のグループ、ゲイリー・ルイス＆ザ・プレイボーイズの通算7曲目のTOP10ヒット。
キラキラした可愛らしいポップなナンバーで大好きだな～。何回も繰り返し聴きたくなっちゃう。特にイントロが印象的ですが、ピチカート・ファイヴが「ベイビィ・ポータブル・ロック」でいい感じに頂いちゃってます
16位 The More I See You - Chris Montez
先にヒットした「Call Me」（22位）と同じアルバムから続けてヒットした曲。
ジャジーな雰囲気がとてもオシャレ！あえて力を抜いたようなハイ・トーンで繊細な歌声も合ってますね。フリッパーズ・ギターとか聴いてるような感じ
21位 Hold On! I'm A Comin' - Sam & Dave
R&Bデュオ、サム＆デイヴの初ヒット・ナンバー。
このホーンのイントロからして圧倒的な存在感！スタックス・サウンドを代表するファンキーなナンバーですね。歌もダイナミックで実にディープ。これぞソウル・ミュージックといった風格があります。同じスタックスのオーティス・レディングも前座が彼らだとやりにくいと語ったエピソードを思い出します。
31位 I Love You 1000 Times - The Platters
プラターズといえばオールディーズの定番「オンリー・ユー」や「煙が目にしみる」で有名なコーラス・グループですが、この時代よりも、もう一昔前のグループといったイメージですよね。この曲で久しぶりのヒットになりました。代表曲のような古臭いオールディーズ感はなく、この時代のスタイリッシュなソウル・ナンバーです。とってもスウィートでイイ感じ
というわけで、今回はここまで。
皆さんのお気に入りの曲はありましたでしょうか