昨日のニュースです。
昨年9月に歌劇団の宙組の生徒さんがお亡くなりになられてから、約一年が経っていますが、いつも歌劇団の答えは同じです。
「是正勧告を重く受け止め、適切に対処するとともに、現在進めている改革に向けた取り組みを続けてまいります」とのコメント。
兵庫県の斎藤知事も
「県政を前に進めていきたい」こればかりを仰っていますが、百条委員会、県職員へのアンケート調査、様々な調査や聞き取りで、県政は滞っています。
ほとんどの兵庫県民や県職員は知事に一刻も早く退任して欲しいと願っていますが、知事にはお辞めになる気は毛頭ない様です。
宝塚歌劇団とこのパワハラ知事、何だか被って見えて仕方ないのは、ワタシだけでしょうか。
どちらも共通しているのは、「自分のしていることは、指導であって、パワハラではない。出来ていないから、叱責しているが、自分はもっと厳しい叱責も受けてきているが、パワハラなどと思ったことは無い」
その結果、追い詰められて死を選ばざるを得なかった方がいらっしゃいます。
宝塚歌劇団も、知事さんも、自分たちの釈明や今後の話ばかりは懸命にされますが、亡くなられた方へのお悔やみや追悼のお気持ちは全くと言って良いほど感じられません。
それが何より残念でなりません。
「自殺は迷惑な行為」
いかに宙組が彼女の死によって、芹香さんのお披露目公演が台無しになってしまったと綴られ、自殺によって周りの人間をどれだけ悲しませて迷惑をかけているか、と延々と綴られているのをうっかり読んでしまい、本当に落ち込みました。
私でさえ、こんな気持ちになるのだから、もし、万が一にでも、ご遺族の方がこれを目にするような事があったら、と思うと怖いです。
亡くなられた宙組の方は、こんな非難に対して、反論することが出来ません。
自殺が悪い事はみんな知っています。
死ぬ事によって、どれだけ親や周りの人を悲しませ、苦しめることになるのか、もはや、考えられない位追い詰められた方が、死を選ぶと思います。
通常の感覚では無い状態まで、追い詰められていらっしゃったと思います。
宙組の状態が、どんな風であったのかは、分かりませんが、労基から過重労働の勧告がでていて(労基も調査を行って勧告していると思います)宙組でものすごく悲惨なパワハラ行為があったと歌劇団自身が認めて謝罪したのです。
何もなかったのに、亡くなられた訳では無いのです。
宙組上級生のヘアアイロンで火傷された事実があるのです。
かって、裁判所で、娘さんを殺された親御さんが、裁判傍聴時に、犯人から「お前が迎えに来なかったから、娘が死んだ!」とお母様に向かって叫んだ事があったそうです。深夜の帰宅時に、娘さんを迎えに行けなかったお母様が、その後自殺されました。
かなり前の事ですが、今も鮮明に覚えています。
殺人という形であれ、娘を殺された親はずっと自分を責め続け苦しんでいます。
亡くなられた宙組生のご遺族の方も、ずっと娘さんを助けられなかったご自身を責め続けていらっしゃるのではないでしょうか。
宝塚歌劇団にも、これ以上の過重労働がなされないようにしっかりやってもらいたいです。が、あの理事長や宙組のプロデューサーを思うと期待出来そうに無いですね。
個人的な想いを書いています。