お昼に弁当を広げる。
いつもはデスクで食べるが
その日から
3階の空いてる
スペースで食べる事にした。
もちろん、大山さんと西尾さんと三人で。
いろんな話をしながら
弁当をほうばる。
西尾さんが
話したい気持ちがはやって
冷やしうどんの麺を
口へ持って行って
プチンと切りながら話す
その姿に大山さんが
「ちょっとぉ、
ちゃんと口に入れちゃってから
しゃべってよ。
そんなに慌てる?
子供やないんやで(笑)」と
また三人で大笑い
頭痛もどこかへ行ってしまう(笑)
午後、できた書類を
3階の別室で
確認していたら
ベトナム人のゴックさんが
入って来た。
「どうですか?大丈夫ですか?」と
書類だけ完成したら
帰らせてもらう旨を伝えた。
ゴックさんが椅子に座って
話しをし始める
「僕が思ってるんですがぁ
今後、森山さんは僕が指示しますので
それで、仕事を進めてもらった方が
いいんじゃないかと思いまして…
どんなもんでしょう?」
流ちょうな日本語で聞いてくる。
「ゴックさんと
仕事ができるなら嬉しいです
ずっと、そうして欲しいと
麦島主任にはお願いしてました。」
いろいろ話し、その中で
なぜ、園田さんが
森山さんにちゃんと
仕事を教えないのか?と
ゴックさんが園田さんと話をしたようで。
その返事が
「森山さんが
私に謝らないから
仕事を教えたくない」と
言ったという。
小学生?
なにこれ?
本当に私に
仕事教えてくなかったの?
あまりの幼稚さに
絶句した
ゴックさんは
事の初めから分かっているから
「それはおかしいねぇ。
元々は自分が始まりなのに。
僕はそれは
違うでしょう?と思います。」
と言ってくれるが
もう私は言葉がありません
信じられない理由に
言葉がでなかった
仕事を引き継ごうと
頑張って我慢していたのに
最初から
教えるつもりがなかった?
本当に?
嘘でしょ?
私の努力は
最初から無駄だったって事?
本当に呆れる。
ゴックさんは
「僕は森山さんが大事です。
森山さんを大事にしていきたいと思います。
なので、今後
森山さんは僕が担当します。
デスクも
僕の横に移動してもらって
園田さんと離します。
いいですか?」
本当ですか…?
それなら嬉しいです
本当に救われる思い…
「心からお願いしたいです。
ゴックさんの下で働きたいです。
ゴックさんの下なら頑張れます。」
そう返した。
「そうなら、僕が上に言いますから
そうしましょう」と。
ゴックさんの神対応に
心がホッとした。
書類をまとめて
下の事務所へ降りる
園田さんが
外回りから帰ってきていた。
ゴックさんが
静かに私の横につき
後ろのホワイトボードに誘導した。
書かれた予定を一緒に確認してくれ
今、何が優先で
何をどこまで進めているか
確認される。
一件、手つかず書類の企業様を発見。
ゴックさんが
めくばせし小さい声で
「大丈夫です。明日、園田さんに
やってもらいますから」
と言った。
本当に感謝するばかり
もう、こんな会社辞めれんでしょ
有り難くって泣けます