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「APOLLON(アポロン)天吹酒造」@ブラッドオレンジ梅酒

これまでも力技な日本のリキュールはたくさん販売されていましたが、究極のジャパニーズ・リキュールが誕生しました。その名は「APOLLON(アポロン)」。中味は、ブラッドオレンジ梅酒なのです。


ベースのお酒は、花酵母で醸した日本酒。花酵母とは、農大がつくり出した香り高い酵母で、抽出された花には、

ND:ナデシコ、NI:日々草、BK:ベコニア、HNG:つるバラ、SN:シャクナゲ、KAF:カトレア、AB:アベリア、GE:月下美人、MR:マリーゴールド

が現在ございます。ご興味のある方は、農大花酵母研究会のHPをご覧ください。詳しーく出ています。

http://hanakoubo.jp/


横道にそれてしまいましたが、このリキュール、、色はまさにブラッドオレンジジュース、そしてオンザロックスで口に含むと、オレンジの味とともに梅酒の香りと味がついてきます。ブラッドオレンジ+梅酒のお味が頭抜けておいしいかと言われると、まあまあという感じですが、(外人助っ人による)和酒リキュールとして考えれば、とっても楽しい飲み物です。


sati37のブログ-ブラッドオレンジ梅酒「APOLLON」

写真がうまくとれずにすみません。日本のお酒には見えませんが,よく見ると、ラベルの左側には「ラテン魂に火をつけろ。」、センターは太陽の中に「BLOOD ORANGE」、そして右側には「ブラッドオレンジ梅酒」の文字が。


そして裏ラベルには「燦々と煌めく太陽の下で成熟したイタリア産ブラッドオレンジと花酵母の日本酒が出会い、天吹酒造初のフルーツ梅酒がここに誕生しました。豊熟された果実味とホロ苦さが大人の魅力を醸し出しています。天吹酒造の新たな世界をお楽しみください。」とあります。


アルコール分:9% 720ml:1,470円 1800ml:2,940円


酒造元のHPの画像も見てください。色味が美しいです。


http://www.amabuki.co.jp/shouhin/17ichiza.html





構成・演出:野村萬斎「マクベス」@世田谷パブリックシアター

萬斎さんが芸術監督を務める世田谷パブリックシアターで、2010年3月に萬斎さんによる「マクベス」が上演されることが決定しました。そういえば、秋山菜津子さんとリーディングをしばらく前にやられてましたね。そういうことだったのかあ。


来年の3月は、さいたまでは蜷川さん演出の「ヘンリー六世」も上演されますから、シェイクスピア強化月間ですね。楽しみです。


萬斎さんはシェイクスピアにこのところ力を入れているように見える。


2001年の「間違いの狂言」(「間違いの喜劇」の狂言化)は、狂言版のシェイクスピア

2008年(2009年12月に再演予定)の「国盗人」(「リチャード三世」の翻案劇)は、日本の時代劇版シェイクスピア、

そして今回の「マクベス」は、タイトルそのままのシェイクスピア劇


のようだ。しかし萬斎さんは、2003年に「ハムレット」を演じている。それも、ジョナサン・ケント演出で。そのあと、純粋な意味でのシェイクスピアには手を出していない。もちろん忙しかったのもあろうが、何かがあったに違いない。しかし、今回、あらゆるテクニックを翻案劇に入れ込んだ和物リチャード「国盗人」を経て、ひさびさの真っ向勝負のシェイクスピアに演出含めてどう挑むのか、とっても注目している私なのでした。



「マクベス」

会場:世田谷パブリックシアター

公演期間:2010年3月6日(土)~20日(土)


構成・演出:野村萬斎

作:シェイクスピア

翻訳:河合祥一郎

出演:野村萬斎、秋山菜津子、高田恵篤、福士惠二、小林桂太 他

主催:世田谷パブリックシアター

前売開始:12月19日(土)

「開運 純米ひやおろし」@日本酒

今年も「冷やおろし」とか「秋あがり」と呼ばれる日本酒の季節となりました。


これらのお酒は、寒から春先の季節に醸された日本酒を、できあがったときに火入れしてタンク貯蔵後、夏を超えたこの時期に、外気温とお酒の温度が同じになって出荷されるお酒です。出荷時には火入れされませんので、生詰めと言ってしまってもかまわないのですが、通常の生詰めとはテイストがずいぶん違います。


今年は、和酒バー「庫裏」(銀座)に加え、その姉妹店・和酒場「庫裏」(新橋)で、お薦めを20種類くらいいただいた中で、きわだったおいしさだった「開運 純米ひやおろし」が忘れられなくて、日本酒の家飲みをほとんどしない私が、酒屋さんで3本購入しました。飲み口の味わい深さ、甘みの中に溶け込むベリーっぽい感じ(しかもくどくはない)、フィニッシュの含み香を残しながらの穏やかさなど、トータルでのバランスのよさが際だっていたので。4合瓶で1,350円(税抜)という抜群のパフォーマンスも素敵です。


しかも、開運の杜氏をほんとに長らくつとめられた波瀬正吉さん(能登杜氏四天王のおひとり)が、今年の7月16日にお亡くなりになられただけに、感慨深いお酒なのでした。「開運」だけでなく、静岡のお酒「磯自慢」「初亀」「志太泉」「正雪」「英君」「臥龍梅」「喜久酔」「若竹」がここまで有名になったのも波瀬さんのお力が大きかったと思うのです。今日、9月13日に「偲ぶ会」が掛川で開かれているので、私も西のほうを向いて献杯したのでした。



sati37のブログ-開運 純米ひやおろし


というわけで、真ん中の1本は、開封して少し飲んでしまいましたので、他と色が違ってます。お許しください。

「コースト・オブ・ユートピア」@コクーンの上演時間

いよいよ始まりました「コースト・オブ・ユートピア」。初日に観てきた友人から上演スケジュールを聞いたのでメモっておきますね。時代を行き来するので通しで観ないと付いていけないかも、と脅かされてしまいました。私は、今回は平日3連チャン上演で観るのですけど、だいじょうぶかしら。そのうえ、連日3時間超えで、劇場を後にするのが22時を超えるっていうことは、公演後の食事がけっこうたいへんだなあ。でも楽しみ。特に、麻実さん、銀さんの我が道を行く演技がとってもいい感じで生きてきそうだもの。


「コースト・オブ・ユートピア」通し公演時の上演スケジュール

第一部(3時間)
12:00-13:15
13:30-15:00



(30分休憩)



第二部(3時間)
15:30-16:55
17:10-18:30



(45分休憩)



第三部(3時間5分)
19:15-20:30
20:45-22:20

※各部は途中15分の休憩あり



「コースト・オブ・ユートピア」

公演日程:2009年9月12日(土)~10月4日(日)
会場:シアターコクーン


作:トム・ストッパード
翻訳:広田敦郎
演出:蜷川幸雄


出演:阿部寛、勝村政信、
石丸幹二、池内博之、別所哲也、長谷川博己、紺野まひる、京野ことみ、美波、高橋真唯、佐藤江梨子、水野美紀、栗山千明、とよた真帆、大森博史、松尾敏伸、大石継太、横田栄司、
銀粉蝶、毬谷友子、瑳川哲朗、麻実れい 他


料金:
[通し券(土・日・祝)]
 S席29,000円、A席24,000円、コクーンシート15,000円
 ※通し公演(土・日・祝)は全公演12:00開演、上演時間は約10時間(休憩含む)

[セット券(平日 A・B・C)]
 S席29,000円、A席24,000円、コクーンシート15,000円
 ※セット券(平日)は3日間(1部・2部・3部)とも同じ席


「ワルシャワの鼻」@世田谷パブリックシアター

生瀬勝久さん、明石家さんまさん、羽野晶紀さん、温水洋一さん、吉田鋼太郎さんが同じステージに立たれる。これまでの常識を覆す、びっくり驚きの舞台なので会社を早々に引き上げて行ってまいりました。


会場でいきなりプログラム1,800円にのけぞりました(笑)。


上演時間は3時間を超え、終わったのは22時を過ぎていました。完璧につくりこまれたギャグとネタをこなしていく名だたる出演者たちの舞台は、ダレることなく3時間があっという間に過ぎていったのでした。


うーん、さすが、さんまさんが丹誠込めてつくりあげた舞台です。ほんとうによくできている。しかしそこに、だから演出を生瀬さんではなく、水田さんにしているのだなあと納得してもしまった。これが、さんまさんの明治座座長公演だとしたら、完璧な舞台と言ってもいいでしょう。ひとつひとつのネタはほんとうに磨かれている。鵜飼いのネタも蜘蛛のネタも、食卓の空想(喰うぞう)ネタも、すばらしい。1回だけ観たならアドリブだと思ってしまうほど、稽古を積んでハプニングに見せてしまう完成度なのだ。さんまさんのプロフェッショナルなお笑い精神がひしひしと感じられる。私も2回観なければわからずに「ふふふふ」おもしろいって、すませてしまっていたと思う。


とっても楽しくって、おもしろくって、切ないんです。ものすごくよくできている。


でもこの作品は、生瀬さん渾身の脚本によるお芝居なんです。そう考えたときに、この芝居は2時間15分で終わらなければならないのです。とってもクローズドな貧乏などん底に暮らすアパッチ軍2つ(もちろん、さんま軍と生瀬軍)、それを激しく監視する(見守る)監守・赤門の鋼太郎さん。その関係性を破り、乱すのが、山本太郎さん演じる昭彦。


本来であれば、山ほど出てくる登場人物の造形を生瀬さんが脚本でがっつりと描いているので、人間模様の緊張と泣き笑いになるはずなのだ。アパッチさんま軍は、ボス・ゴロー演じるさんまさんに加え、トラ(羽野晶紀さん)、三羽ガラスのワルシャワ(タイトルロールを演じるのは温水洋一さん)、たまぐす(八十田勇一さん)、京大(山岸淳さん)、そして少女サキ(徳永えりさん)と超豪華。そこに、相手方というかライバルの岩田軍団を生瀬さんが演じ、そのアパッチの敵役・赤門を吉田鋼太郎さんが演じるのだから。


しかし、生瀬さんの紡いだ、深い物語世界に入り込んでいかないのは、

さんまさんの芸への執念。ゆえに、芝居ではなくさんまの舞台なのだ。


生瀬さん、この本をさんまさん抜きで、どこかで上演してください。細かい破綻はあるけれど、舞台脚本としてとっても力があるから。吉田さん演じる赤門も、あて書きですよね。客演する吉田さんにすごく気をつかって、鋼太郎が舞台で生きるように書かれているのが観ていて伝わってくる。


さんまオンステージとして観れば満点だし、作家・生瀬さんの舞台として観るならもったいない演出、という作品でございました。



以下はサイトから。


GEORGIA presents『ワルシャワの鼻』


期間:2010年9月5日(土)~16日(木)全19回公演
会場:世田谷パブリックシアター


作:生瀬勝久
演出:水田伸生
出演:明石家さんま、生瀬勝久、羽野晶紀、山本太郎、徳永えり、山西惇、温水洋一、八十田勇一、小松利昌、杉本凌士、仲田育史、大迫茂生、坪内守、吉田鋼太郎


主催・製作:日本テレビ、キューブ
特別協賛:GEORGIA


【解説】
「七人ぐらいの兵士」「JOKER」「小鹿物語」と、常に最高の話題と笑いを巻き起こしてきたカンパニーが3年ぶりに公演を行う。今回は、舞台女優として卓越した魅力と実力を併せ持つ羽野晶紀、エネルギッシュな演技で映画やドラマで活躍中の山本太郎、ミュージカルにも進出し若手女優として注目の徳永えり、そして数々の舞台での名演でおなじみの吉田鋼太郎らが参加。近年「舞妓Haaaan!!!」や今秋公開の「なくもんか」など映画監督としての活動も目ざましい水田伸生が演出、豪華キャスト陣で新作に挑みます。


【物語】
もはや戦後ではないと言われ高度成長が始まった頃、大阪城のそばの陸軍の廃墟、膨大な鉄の塊の荒野を疾走する集団がいた。その名は「アパッチ」。生きるために鉄を盗み、売りさばき、酒を喰らい、そしてまた鉄を奪う。出自もさまざまで、泥臭くも愛おしいアパッチたちが、都会の片隅で貧しくも逞しく生きる姿を描く、時に悲しくも笑いに満ちあふれたエンターテインメント。


「ヘンリー六世」@さいたま芸術劇場の出演者決定

さいたま芸術劇場開館15周年記念公演として、彩の国シェイクスピア・シリーズの第22弾「ヘンリー六世」が上演されるってことは、さいたま芸術劇場の広報誌「埼玉アーツシアター通信」21号に掲載された「NINAGAWA千の目・第17回 蜷川幸雄×女優 大竹しのぶ」でスクープされましたが、


★デジタルブック版は下記url
http://www.saf.or.jp/press/021/index.html#page=11


その詳細がついに明らかになりました。


11月に新国立劇場で上演される「ヘンリー六世」は、一部・二部・三部を完全上演しますので、各3時間×3部の9時間と言われてます。


しかし、さいたまでは、松岡和子さんの新訳をもとに、河合祥一郎さんが2部構成の6時間劇に仕立てるようです。河合祥一郎の監修・翻案ものはたいていガッカリなので(萬斎さんと組んだ「リチャード三世」の翻案劇「国盗人」はひどかった)、今回こそしっかりやっていただきたいと思います。



今回は、新国立に蜷川劇の常連の方たちが多く出演されるので、さいたまはだいじょうぶだろうかと心配してましたが、


大竹しのぶさん、上川達也さんに加え、
蜷川劇では昔から大活躍の吉田鋼太郎さん、瑳川哲朗さんなどのベテラン勢、
そして蜷川劇の新鋭である、長谷川博己さん、横田栄司さんらの出演


が決まったので一安心。でも、2つのきちんとした「ヘンリー六世」を、ここ東京で続けて観られるのは嬉しいなあ。楽しみです。



彩の国さいたま芸術劇場開館15周年記念公演 
彩の国シェイクスピア・シリーズ第22弾「ヘンリー六世」


期間:2010年3月11日(木)~4月3日(土)全15回公演

会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 


演出:蜷川幸雄
作:シェイクスピア
翻訳:松岡和子
   近々ちくま文庫から刊行予定
構成:河合祥一郎

出演:上川隆也、大竹しのぶ、

高岡蒼甫、長谷川博己、たかお鷹、原康義、山本龍二、横田栄司、塾一久、木村靖司、石母田史朗、

吉田鋼太郎、瑳川哲朗 他


チケット発売:2009年11月14日(土)
料金:【通し券】S席:19,000円、A席:15,000円、B席:11,000円(学生B席:6,000円(劇場のみ扱い))


「天変斯止嵐后晴」@国立劇場小劇場

シェイクスピアの「テンペスト」を翻案し、文楽仕立てで公演するというので、とっても期待して観に行きました。なんといっても「テンペスト」は、弟に裏切られ放逐された魔法使いの元ナポリ大公が、流された離れ小島から、身につけた魔術と手下の妖精をつかって、現ナポリ大公の弟とその息子などに、積み重なった恨みを晴らすっていう、とってもぶっ飛んだお話しなわけです。それが、文楽という究極な物語生成装置の手にかかれば、話は和物化されることは間違いなく、たとえば陰陽師が物の怪と結託して天災を起こし、昔年の因縁に決着をつけるというような展開になるに違いありません。しかも、今回の上演にあたっては、音楽を眼光と切っ先がとっても鋭い鶴澤清治さんが担当し、大阪のゲネプロ(文楽でも本番前の前日に通しでおこなう上演をゲネっていうのかはわかりませんが)で、ダメ出しを出し続けて若手を鼓舞したというではありませんか!! 上演時間が2時間というのは気になりますけど、どんな仕上がりになっているのでしょう。ほんとわくわくどきどきです。


登場人物(テンペストの登場人物【天変斯止嵐后晴の登場人物】)


アロンゾー【筑紫大領秋実】 ナポリ王
セバスチャン アロンゾーの弟
ファーディナンド【春太郎】 アロンゾーの息子
プロスペロー【阿蘇左衛門藤則】 正統のミラノ大公
ミランダ【美登里】 プロスペローの娘
アントーニオ【刑部景高】 プロスペローの弟、現ミラノ大公
ゴンザーロー 【日田権左衛門】忠実な老顧問官
エードリアン 貴族
フランシスコー 貴族
キャリバン【泥亀丸】 野蛮で奇形なプロスペローの奴隷
トリンキュロー 道化
ステファノー【茶坊主珍才】 酔いどれの賄い方
船長
水夫長
水夫たち
エアリアル【英理彦】 空気の妖精、プロスペローの忠実なしもべ
妖精たち【アヒル顔とペリカン顔の妖精】


暴風雨

最初の嵐のシーンは、人形は使わずに、六挺の三味線と一面の琴が舞台正面で迫力ある演奏を奏でるというふれこみでしたので大注目。どどーんと6人の三味線方が勢揃い。そして、とてつもない嵐を表現すべく太竿をガンガン。背景では雷っぽいフラッシュな演出も。うーん、たしかに舞台正面に六人の三味線方が並び奏でるっていうのは画期的だけど、一昨年「第一回・芸の神髄 鶴澤清治」でのウルトラ大演奏を観てるので迫力不足は否めない。しかも舞台に清治さんがいらっしゃらなかったし。うむむ。


窟の中

この、術を使って嵐を巻き起こしてるプロスペローを娘のミランダが哀しそうに見つめる場面からようやく人形が出てくる。そして、エアリアルが呼ばれると、、、、できそこないの天女みたいな羽衣をまとった人形(どうやら妖精らしい)がふわふわ現れ、アロンゾーの乗ってる船を沈めたけど、プロスペローの指示通り、全員無事に島に漂着してると報告する。うーーーーん、ビミョー。そして、キャリバンはセサミストリートの人形みたいで、ぜんぜん悪そうに見えない。で、緑色。


浜辺

アロンゾー、ゴンザーロー、アントーニオが同じ浜に打ち上げられている。セバスチャンはおりませんので、業の深い悪の世界には突入いたしません。というわけで、兄の領地のみならずと企んだアントーニオが、アロンゾーとゴンザーローを殺ってしまおうと単独犯行にのぞみますが、ゴンザーローのお目覚めで未遂に終わる。


森の中

ミランダが花を摘んでいるとキャリバンが現れ、手籠めにしようと襲いかかるのですが、それをファーディナントが助けると、目と目が合って互いに一目惚れ。そして、ファーディナントを窟に連れて行く。この森のセットがまたどうしようもなく、中途半端な南国メルヘンで自分の目を疑ってしまうのでした。


元の窟の中

ミランダは、ファーディナントを父に引き合わせますが、そんなの最初から許すはずがありません。あまりに罵られ続けるので、ファーディナントは刀を抜いて斬りかかりますが、プロスペローの術で身動きが取れなくなるのでした。プロスペローは、自分はファーディナントの父アントーニオの兄で、策略によって地位を奪われこの島に流されたので、復讐のため船を遭難させたといきなり言うのでした。すると、ファーディナントは、父の行いを詫び、ミランダと結ばれないなら今すぐ殺してくれと。プロペスローは、その言葉を聞くと刀を首に振り下ろす。が、ファーディナントの美しい心を見抜きそれは峰打ちなのでした。


それからあとも、酒に酔っぱらったステファノーとキャリバンが出会うエピソードなど、延々と「テンペスト」を下敷きに話は進むのですが、妖精が悪さをするシーンなんかは、竜宮城の魚みたいな装束のアヒル?とペリカン?が踊ったりして、とってもシュール。

そして最後も、同じ結末にたどり着くのでした。ただし、罪の重さを感じて、アロンゾーとアントーニオは、切腹しようとしたりしますけど。



この話は翻案なわけなので、同じ展開をたどっても悪くはないのですけど、あまりに「テンペスト」をなぞりすぎ。こぎれいにまとめた結果、わざわざ文楽仕立てする意味が失われてる。もっと破天荒な、日本らしいお家騒動にしてどろどろにして、人形もこれでもかっていうくらいキャラ立ちさせてほしかった。

でも、若手が中心になって、演じるっていうのは悪くない。出番はあるし、見せ場も貰えるんだから。そういう観点ではたまには新作もいいかも。みなさん、ご苦労さまでした。


「ムサシ」@さいたまの再演

今年の3月から4月にさいたま芸術劇場で上演された、井上ひさし作、蜷川幸雄演出の「ムサシ」の再演が決まったようです。2010年6月が、さいたま芸術劇場で、その前後にロンドンとニューヨークの海外公演とのこと。



「ムサシ」は超豪華な出演者。よく再演できたなあって。だって、


宮本武蔵が藤原竜也さん、


佐々木小次郎が小栗旬さん、


そのほかにも蜷川さんの芝居で超常連の吉田鋼太郎さん、


昔は蜷川さんの芝居にたくさん出てて最近ではこまつ座中心の辻萬長さん、


そして、最高のオリジナリティで存在感抜群の白石加代子さん


ですよ。しかも、音楽は宮川彬良さん。今からわくわくです。



蜷川さんは、シェイクスピアやギリシア悲劇では、毎年のように海外で公演されてますが、日本の戯曲となるともしかしたら初めてなのではないでしょうか。宮本武蔵と佐々木小次郎を中心に、禅、能、侘び寂び、柔と剛……など、和的なもの満載でかつ、争わないで怨念や復讐の連鎖を断ち切るというメインストーリーは、21世紀のあり方への日本からの強いメッセージ(提言)になるのではないでしょうか。


そんなことよりも日本での再演、とっても楽しみです。しかししかし、果たしてチケットはとれるのだろうか……。





「桜姫-現代劇」@NHK教育

2009年6月7日~30日まで、コクーンで上演された「桜姫-現代劇」がNHKで放映されるようです。


日時:09年9月11日(金)22時34分~25時

チャンネル:NHK教育「芸術劇場 『桜姫-現代劇』」


作:四世鶴屋南北

脚本:長塚圭史

演出:串田和美

出演:大竹しのぶ、白井晃、笹野高史、古田新太,秋山菜津子、中村勘三郎 他


長塚さん渾身の翻案歌舞伎「桜姫」は、もともと桜姫を宮沢りえさんが演じるというのが,もっぱらの噂でしたが、同じコクーンの「パイパー」の舞台でおめでたを告白。そののち。大竹しのぶさんに主役がチェンジされたという話を聞いたことがあります。


この現代劇版の「桜姫」をぃ観てから、歌舞伎版を観てみると、2作品の不思議がつながりを感じます。







「『ムサシ』激動の123日間の舞台裏」@テレビ朝日

今春、井上ひさしさんの新作脚本を、蜷川幸雄さんが演出した「ムサシ」@さいたま芸術劇場のドキュメント番組がスポンサーだったテレビ朝日で放映されます。


「ムサシ」は、宮本武蔵を藤原竜也さん、佐々木小次郎を小栗旬さんという、26歳同級生対決。脇を固めた、吉田鋼太郎さん、辻萬長さん、白石加代子さんが二人を盛り上げて、豪華絢爛な舞台でした。



ドスペ2「ムサシ激動の123日間の舞台裏~蜷川幸雄と若き俳優たち~」

放送日時:2009年9月13日(日) 0:45 ~ 1:40

テレビ朝日のホームページによると、
概要:2009年1月8日の制作発表から5月10日千秋楽までの舞台「ムサシ」の裏側を追う。蜷川幸雄、藤原竜也、小栗旬の稽古風景やインタビューを中心にしたドキュメンタリー。

内容:井上ひさし・蜷川幸雄という演劇界の二大巨星と、武蔵と小次郎を演じた同い年の藤原竜也と小栗旬の稽古風景やインタビューを中心に、2009年1月8日の制作発表から5月10日大阪での千秋楽までの123日間を追う。
ちょっと楽しそうな番組ですね。