MLBとスミソニアン (還暦アメリカ東部ひとり旅)−21 | 旅歩き&美味しいもの探し人 byちゅーぐ

旅歩き&美味しいもの探し人 byちゅーぐ

街歩きして、ホテルに泊まって、美味しいものを食べる。
それが私の旅スタイルなんです。
鉄道と飛行機旅が特にいいですよね〜。

8.ワシントンナショナルズとスミソニアン その2

 ナショナルギャラリー(National gallery of Art:国立美術館)は、銀行家メロン家が設立資金を用意し、連邦政府が美術コレクションを寄贈して設立された。スミソニアン協会による運営ではないが、近隣の博物館群と同様に入場無料である。あまり混んでなかったのでゆっくりと自分のペースで鑑賞する。

 ここは本当に無料?と思うような美術館で、有名アーティスト作品が数多く見られて本当に素晴らしい。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、エル・グレコ、ルーベンス、レンブラント、フェルメール、ゴヤ、マネ、クロード・モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ロートレックなど錚々たるアーティストのラインナップされていた。2時間ほど作品を鑑賞し、目と脳と心にエネルギーをしっかり充填した。

 美術館からグリーンベルトを渡ると、対面に「国立航空宇宙博物館(National Space Air Museum)」がある。

 郊外のウドヴァーヘイジーセンターが別館、ここが本館と呼ばれている。ウーバーのおじさんが言っていたようにスミソニアンの中では人気らしく、入口には行列が出来ていた。入場するためのセキュリティに20分位掛かった。

 最初に目についたのは、大西洋単独横断を果たしたリンドバーグの乗機「スピリットオブ・セントルイス」と人類初の音速突破した実験機「ベルX−1」、有人宇宙船「アポロ11号月面着陸モジュール」である。いきなり20世紀の歴史として教科書に載っている貴重な機体に出会うことが出来た。 

 隣の民間航空機コーナーでは、何度も搭乗した懐かしいノースウエスト塗装のボーイング747(ジャンボ機)先頭部、戦前の名機ダグラスDC−3、キャビンアテンダント制服の歴史変遷、昔の機内食やサービス内容など民間航空の歴史が興味深く面白かった。

上階には人類最初の飛行機ライト兄弟「ライトフライヤー」が展示されている部屋があり、ここで実物を見れるとは思わなかった。  

 第二次世界大戦機展示の部屋は、零戦、P51Dマスタング、スピットファイア、メッサーシュミットBf−109、マッキMC202の日米英独伊5カ国の主力戦闘機が揃って見られる世界で唯一の場所だそうだ。小型で切れ味いい日本刀のような零戦、美しいシルエットのスピットファイア、実用本位で無骨なメッサーシュミット、無機質な外観と性能美の極致マスタング、スタイルが良いマッキ、国ごとに特徴が現れておりとても面白かった。そうした特徴は今でも各国の自動車にも受け継がれているようにも感じた。

 他にも航空機のレシプロとジェットエンジン、ミサイルなども展示されていて「空翔ける者たち」を堪能した。

 遅めの昼食は今回の旅で一番お世話になっているスターバックスで、ドリップコーヒーとサンドイッチの軽めなものとする。