MLBとスミソニアン (還暦アメリカ東部ひとり旅)−11 | 旅歩き&美味しいもの探し人 byちゅーぐ

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街歩きして、ホテルに泊まって、美味しいものを食べる。
それが私の旅スタイルなんです。
鉄道と飛行機旅が特にいいですよね〜。

5 ニューヨーク街歩き、Day&Night  その1

 

 

 

 旅の4日目は20時に夜景ツアーの予約をしてあるだけなので、夕方までマイペースでニューヨーク街歩きを満喫しようと考えていた。

 ホテルを出て少し歩いて33番街駅で地下鉄メトロカードを$10で買い求め、6号線の地下鉄に乗り込んだ。

 ユニオンスクエア駅で降り、地上へ出るとスターバックスが目に入ったのでそこで朝食を取ることにする。

 ドリップコーヒーとヘーゼルチョコパイで$5と手頃な価格だった。注文の時に名前を聞かれたので下の名前を伝えるとあっさりと通じる。(私の苗字は珍しいので通じ難い)

 ナッツが香る温かいチョコパイとコーヒーは相性抜群で鉄板の組み合わせだと思う。美味い朝食をゆっくりと楽しんで店を出る。

 1902年に竣工したフラットアイアンビルは、当時のニューヨーク高層ビルの一つで三角形という特徴的な形をしている。北側の頂点部分で最も狭い場所は1m位と思われる。

 20世紀初めの鋼鉄の時代を表現したようなビルの外観は美しくてしばらく見ていても飽きが来ない。ビル脇の小さな広場には椅子とパラソルが出されていて人々の憩いの場所になっていた。有名なビルに因んで周辺をフラットアイアン地区と呼ぶこともあるそうだ。その広場から北の方にエンパイアステートビルが望める景色は、何ともニューヨークらしくとてもいい感じだった。

 フラットアイアンビルからチェルシーマーケットを目指して歩いていく。テレビ番組で面白そうな服屋を紹介していたので、そこへ行ってみたかったのだ(それは私の思い違いと分かる)。

 15分位歩いていくと赤い煉瓦が特徴のビルが見えた。それはかつて「ナビスコオレオ」を作っていた工場の跡を改修し、今は地区の代表的ランドマークになっているチェルシーマーケットのビルだった。

 中にはギフトショップやレストランなど数多くの店が入っている。そこで雑貨やキッチン用品の店を見て回ることにしてみた。ジェラート、カップケーキ、パン、ロブスター、ヌードルなど美味しそうなものが並んでいて心惹かれてしまう。ただランチには早い時間なので次回訪問時への楽しみとした。

 再びユニオンスクエアに戻り、人気のスーパー「トレーダージョーズ」に入ってみる。ドライフルーツ、ナッツ類、スパイスなどが豊富に揃えられていて、見て歩くのにとても楽しい店だった。歩くには荷物にならぬようスパイス類を少し買い求めた。

 ユニオンスクエア駅から地下鉄に乗って、ロウアーマンハッタンへ移動する。フルトン街で降りてウォール街中心部を目指して歩いて行くと、石造りで雰囲気の良い教会が目に付いた。内部に入るとステンドグラスの鮮やかな色彩に圧倒されてしまった。後で調べると「トリニティ教会」というニューヨーク最古のゴシック建築教会で、国指定歴史的建造物に指定されているとのことだった。

 トリニティ教会から少し歩いていと、スーツを着た人が徐々に増えてきたような感じがする。気が付くとウォール街の象徴NYSE(ニューヨーク証券取引所)の前に立っていた。歴史の教科書で見た世界金融の発信地となっている、重厚なギリシャ柱廊様式の建物前面には、ブラジルの新興航空会社上場を知らせるバナー(垂れ幕)が掲げられていた。

 ウォール街を歩いていて気になったのは、あちこちにフードトラックが数多く止まっていること。そこで販売されるフード類もアメリカ系、中南米系、アジア系、中東系など多国籍で、この街で働く人種や嗜好の多様性を物語っていると思う。忙しくて時間に追われるこの街で働くビジネスマンにとっては、そうしたフードトラックがオアシス的な存在なのだろうと感じた。