MLBとスミソニアン (還暦アメリカ東部ひとり旅)−10 | 旅歩き&美味しいもの探し人 byちゅーぐ

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街歩きして、ホテルに泊まって、美味しいものを食べる。
それが私の旅スタイルなんです。
鉄道と飛行機旅が特にいいですよね〜。

4 世界のクロスロードNEW YORK その3

  ニューヨークの夜

 

 グランドセントラル駅からニューヨーク観光にはマストのタイムズスクエアを目指して行く。

 5分位歩くと銀行の様な外観を持った市立図書館の前だった。隣りは都会のオアシスと感じるブライアントパークで、木々や芝生の緑は忙しい街の景色で疲れた目には癒しになるに違いない。

 公園前には人気のオーガニックスーパー「ホールフーズ」があって、後で買物に来ようと思う。

 

 世界のクロスロード(交差点)と言われるタイムズスクエアは、近づくにつれて物凄い人混みと光の洪水で溢れていることが分かる。

 巨大LEDモニターに映される鮮やかな映像、絶え間なく流れるインフォメーションボードなど光に埋め尽くされた風景は何度もテレビで見たが、実際の迫力には圧倒されてしまう。

 人をかき分けるようにして一角に設けられた赤い大階段(Ruby Red Stairs)に上って段に腰掛ける。斜め上から見る世界で最も明るい広場タイムズスクエアにしばらく時を忘れて見入ってしまった。

 煌めく光と都市の成分を充分にチャージし、元気になった後は夕食のレストランを探して歩いた。ブロードウェイからロックフェラーセンター、5番街方面へと回って、どこの店に入ろうか迷ってしまった。気付くとグランドセントラル駅に戻っていた。

 歩き疲れてしまったので、駅の地下にある有名レストラン「グランドセントラルオイスターバー本店」に入ることにする。

 この店は数多くの小説などに度々登場していたので一度は行ってみたいと思っていた。(数年前に東京丸の内の明治生命館地下にあった店には行ったことがあり、現在はあのウルフギャングステーキハウスになっている)

 店内のインテリアは連続するアーチ状天井と貝殻螺鈿飾りに伝統的な造形の美しさを感じた。丸の内にあった店は本店のインテリアを忠実に再現していたことが良く分かる。


 

 黒服に白いハーフエプロンというアメリカの典型的装いをした年配ウエイターに注文したのは、イングランドクラムチャダー、ブルーポイントの生牡蠣6個、ロブスターのパンフライ、オイスターバースタウト(オリジナルクラフト黒ビール)。

 クラムチャウダーは大きめのボウルにたっぷり注がれて、小さな丸いクラッカーが2袋添えられていた。クラッカーを入れてから口に運ぶと、クリーミーでとても美味しい。

 生牡蠣にはレモン、ワインビネガー、エシャロット微塵切り、カクテルソースが添えられていた。ブルーポイントは初めて食べたが思った以上に旨味が強いと感じる。レモンやワインビネガーを付けると美味しさが更に増したように思える。やはりこの店で生牡蠣は絶対に外せないと思った。

 ロブスターのパンフライはその名からソテーした料理を想像したが、運ばれたのはロブスターのクリーム煮で全く違っていた。ロブスターは好物で美味しいと思ったが、クラムチャウダーと大体同じ味付けなので途中で食べ飽きてしまったが完食した。

 食事を終えてクレジットカード伝票にチップ込み$65と記入すると、年配ウエイター氏は伝票の金額をチラっと見て、「Thank you. Have a good trip.」と言った。 おそらくチップ額に納得したのだろう。

 

 駅から外へ出ると、見上げたクライスラービルの尖塔部がライトアップされてキラキラと輝き、それが美しく心に残る光景だった。

 帰り道にホテル手前のスタバでデザートのカットフルーツとドリップコーヒーを買い求めて部屋で夜のティータイムと洒落込む。憧れの街ニューヨーク第一夜は満足して終わる。