ダカーポ615号 安倍政権が目指すのはまさに「壊憲」
マガジンハウス社の隔週誌ダカーポ615号の第二特集「おかしな法律大検証」に佐高信氏の安倍政権が目指すのはまさに「壊憲」が掲載されています。
他の執筆者は
税金だけで飯を食う議員が国を滅ぼす!/河村たかし
おかしいぞ、最近の法改正/朝倉淳也
http://www.magazine.co.jp/regulars/magamix/contents.jsp?shiCd=DC&gosu=615
法律はもともと私法、および公法に分離されるが、労働者と雇用者の契約は元々契約自由の原則によりどのような契約が結ばれても国家は干渉できないとされてきたが、産業革命などによる経済の発展で雇用者側が強力になり労働者が無茶な労働契約を結ばされるようなことを止めなければならなくなり、そこで労働法などの社会法が生まれることとなった。
しかし市場原理主義者はその社会法を破壊しようとしている。
こういった始まり方でこの小論では佐高さんは安倍政権(いまの福田政権)の政策を批判しています。
まったり人生さんの8月12日の記事を読むとそこのところの説明がうまくされています。
http://ameblo.jp/sakaichi-blog/entry-10043080840.html#tbox
市場原理主義者達がなぜに社会法を軽んじるようになり、ある一部の大衆はそれを支持してしまったのか。
なかなか難しい問題です。
今日はご紹介まで。
07年9月30日サンデーモーニング出演(その2)
9月30日の佐高信さんのサンデーモーニング出演、昨日書き足らなかった佐高節全開発言が各ブログにどんどんアップされています。
「今回の福田内閣は何点ですか?」と佐高信氏に振ったところ「安倍内閣はマイナス20点、福田内閣はマイナス10点」といった。なぜと聞いた司会者に「保守だから」
戸井大貴さんのパニック障害の生活より
http://toitaiki.at.webry.info/200710/article_1.html
「イラク人質事件の時に、自己責任論を展開した安倍晋三が、最も無責任だった」
「安倍晋三は、宇野宗佑と並ぶ、酷い首相」
勝手にリスペクトさん
http://ameblo.jp/solaumi/entry-10049159847.html
福田首相が「背水の陣内閣」と自称したことについて
「背水の陣といってももう水が入ってきてるんですよね」
佐高信よボケと突っ込みを勉強せいさん
http://blogs.yahoo.co.jp/kataroukennpou/22234391.html
関口宏に沖縄の歴史教科書「集団自決の軍関与記述」の削除抗議集会のニュースのとき、「どうして、こういうことが繰り返されるか佐高さん」と問われたのに答えて
「沖縄から見ると日本がよく見えるっていうことがあるんですけど、やっぱり小泉・安倍と続いたタカ派政権のもたらしたものだと思いますけど。完全な歴史の虐殺ですよね」
「特急つばめ19号」西鹿児島さん
http://blogs.yahoo.co.jp/somehara1338/51205239.html
いやあ佐高節が本当にエンジン全開で、佐高ファンには久しぶりに充実した日曜日の朝であったのではないでしょうか。
07年9月30日サンデーモーニング出演
佐高信さんが9月30日のサンデーモーニングにコメンテーター出演されたようです。残念ながら見ることはできませんでした。
先日日本人ジャーナリストの長井さんが軍隊に射殺された、風雲急に告げているミャンマー(ビルマ)情勢についてのコメントが目立ったようです。
佐高さんは日本も先進国内最大のODA供給国としてミャンマー(ビルマ)軍政に協力しているとして、批判コメントをされたようでしたが、どうもそれの評判が悪い。
”日本国”の未来を日々憂うブログさん
http://blogs.yahoo.co.jp/master3511/3913770.html
どんと・まいんどさん
http://blog.livedoor.jp/momonjiya/archives/50262703.html
しかし、支持するブログもあります
51turaさんのブログ
http://pub.ne.jp/51tura/?entry_id=950664
佐高さんへの言及はありませんが、経済ジャーナリスト小笠原誠治さんのブログも
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/50511414.html
日本のODAは以前は円借款などが多額に供給されましたがアウンサンスーチーさんへの弾圧が高まってくるにつれて西欧の批判に同調する形で減りつづけているようです。
さて、アメリカ弁護士の秋元由紀さんの論文に寄れば
http://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/ReCPAcoe/yakimoto.pdf
ミャンマーの軍部がどういう形で収入を得ているかというと森林伐採、鉱山開発などを行って収入を得、そうして出来た資金の大部分を軍隊の拡大、つまりは権力の存続のために使ってきた、と言うのです。
たとえば、ミャンマーと中国の貿易額は輸出入あわせて2006年度は14.6億ドル、(約1,679億円)、まあかなりのミャンマーの赤字のようですが、軍政が中国からの森林やガス田などの地下資源の代金を軍部に使っていることは十分考えられます。日本の毎年30億円の資金協力に比べても、こちらはお金の使い道が自由なのですからかなり大きな額が軍備に使われている可能性が強いですね。
この問題に関してはアジア経済研究所の工藤年博研究員が詳しく語っておられます。
http://www.ide.go.jp/English/Publish/Dp/pdf/066_kudo.pdf
ここで、秋元さんの論文から引きます。
日本の対ビルマ政策はイソップの「太陽と北風」の話に例えられることがありますが、「欧米のように軍政をただ非難し孤立させる(北風を吹かせる)のではかえって軍政の態度を硬くさせ、民主化を遠ざけてしまう。軍政を孤立させず、民主化しやすいような状況をつくっていく(日光で温める)べきだ」という考え方のようです。したがって積極的な制裁措置を取るわけでもないが、人権侵害や民主化勢力の弾圧が起きているのに目をつぶっているわけでもない、欧米とASEAN との間の政策を取っていると言えます。具体的にはODA (政府開発援助)のうち、新規の円借款が1989 年以来凍結されています。しかし無償資金協力など円借款でないODA は今も提供が続いています。さらに98 年には「1989 年の凍結以前に約束されていた」という理由で、円借款も一件行われました。
ここで私が思うのは、佐高さんはミャンマーへの援助が軍政に対する援助になると言って批判されているようですが、北朝鮮についてはどうなのかと。
あまりはっきりしたことは佐高さんはおっしゃいませんが、「盟友」の姜尚中さん、田中真紀子さんなどはいわゆる韓国の太陽政策を支持したり、もっと人道援助を増やすべきだとも言っていますね。
それに対しては拉致問題とも含めて日本の現政権は経済制裁を続行させたように「北風政策」をとっているわけです。
日本のミャンマーに対する「太陽政策」は批判して、北朝鮮への「北風政策」懐疑的な人間とは盟友関係を続ける、これは矛盾していませんか?
アウンサンスーチーさんについても佐高さんはコメントしたようです。
陽ちゃんの日々さんより
http://blogs.yahoo.co.jp/next0902/22476173.html
「私はアウン・サン・スーチーさんと同じ年なんですよ。ちなみに吉永小百合さんも同じ年です。アウン・サン・スーチーさんが自宅軟禁されているのは、吉永小百合さんが自宅軟禁されているのと同じなんですよ」
なんかミーハーな佐高さんに笑っちゃいました。
- 田辺 寿夫, 根本 敬
- ビルマ軍事政権とアウンサンスーチー (角川oneテーマ21)
- 石田 正美, 工藤 年博
- 大メコン圏経済協力―実現する3つの経済回廊
熊本城と西南戦争シンポジウム 07年10月13日
10月の佐高さんが参加される熊本市で開かれる熊本築城400年のイベントの1つであるシンポジウムの情報です。
■熊本城と西南戦争シンポジウム
熊本城築城400年、西南戦争130年の記念すべき年に当たり、開戦にいたった様々な背景やその後の近代日本に果たした大きな役割を検証するとともに、西南戦争の舞台となり、近大日本の発祥の地ともいえる「熊本」の歴史的役割を分析する。
(期 日)平成19年10月13日(土)13:00開会(12:30開場)
(場 所)熊本市民会館大ホール
(内 容)◆基調講演
講師:佐々淳行氏
テーマ「西南戦争と佐々友房~近代国家日本の幕開け」
◆パネルディスカッション
テーマ:「西南戦争が近代日本に遺したもの」
パネラー:佐高 信氏(評論家)
猪飼隆明氏(大阪大学名誉教授)
原口 泉氏(鹿児島大学教授)
コーディネーター:平野有益氏(熊本日日新聞社 編集委員)
(入場料)無料
(定員)1500人 ※先着
(応募方法)はがきかファックス(372-8711)または電子メールで、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、〒860-8506 熊本日日新聞社広告局「西南戦争シンポジウム」係まで。
http://www.manyou-kumamoto.jp/contents.cfm?id=626
ご存知のとおり佐高さんは最近「西郷隆盛伝説」を上梓されましたが、そのモチーフとなったのが庄内藩士が編集した「南洲翁遺訓」です。パネルディスカッションの参加者の一人の猪飼隆明氏がその最近出版された文庫版の「翻訳」を担当されています。
猪飼氏は岩波新書「西南戦争」の著者でもあります。
佐高氏の「西郷伝説」と猪飼氏の「西南戦争」の一番大きく違っているところは西郷が「征韓論者であったか否か」の問題なのですが、佐高さんが九州大毛利教授の論を引用して、西郷遣韓論者論を説くのに対し、猪飼氏は独自の説を以って「西郷が征韓論ではなかったと言うことはできない。」としていたように思います。
そうした問題を含めて大いにディスカッションが盛り上がることが期待されます。
また、基調講演を佐高さんの批判してやまない、石原慎太郎選挙参謀で安倍待望論者だった佐々淳行さんが行うのもおもしろいです。佐々さんは佐々成政の子孫で西南戦争に参加された祖父の佐々友房氏のことを講演されるようです。
- 猪飼 隆明
- 西郷隆盛―西南戦争への道 (岩波新書)
- 西郷 隆盛, 猪飼 隆明
- 西郷隆盛「南洲翁遺訓」 (角川ソフィア文庫 349 ビギナーズ日本の思想)
- 佐高 信
- 西郷隆盛伝説
- 佐々 淳行
- インテリジェンス・アイ 危機管理最前線
福田内閣組閣、始動についてのコメント
9月25日福田内閣が組閣されましたが、ほぼ前安倍内閣の閣僚を再任あるいは横滑りの任命で、ほとんど見たところ変わりのないものとなりました。
こういうときのコメンターとして活躍するのが佐高信さんです。
まずは北海道新聞から
「古色蒼然(そうぜん)とした貧乏神内閣」と断じたのは評論家の佐高信さん。「鴨下環境相ら(政治とカネで)問題のあった閣僚もそのままだし、福田さん自身が新しさが何もない。国民にとって元気が出る感じではなく、期待することはない」と指摘した。
http://blog.livedoor.jp/d_toyota19/archives/64808027.html
そして26日付の日刊ゲンダイにもコメントが
「自民党政権は老朽化したホテルみたいなもの。いつ倒壊してもおかしくないのに、突然、気取った老支配人が現れ、目くらましの化粧直しで客を呼び込もうとしている。支配人の福田総裁はハト派といわれるが、安倍前首相と比較すればという程度の差で、町村派はタカ派集団。伊吹幹事長はタカ派中のタカ派です。ハトを装ったタカが化粧直しで国民を欺こうとしている。二重の偽装建築内閣です」
http://blog.livedoor.jp/asyura200709/archives/50869025.html
道新の「貧乏神内閣」、佐高さんはたぶん康夫首相の父親、福田赳夫氏が旧大蔵官僚からつけられた「貧乏神」なるあだ名をその伏線に置いているのでしょう。「貧乏くじかもしれんよ」の一言を福田康夫氏は言いましたが。
「元気が出るかんじ」の組閣、佐高さんの頭にあるのは田中真紀子さんなのでしょう。しかし、今の状況でパフォーマンスで実務能力のないような人を国民は求めてはいません。
ゲンダイで「福田首相はハト派と言われている。」なる言説が広がっているかのように佐高さんは言いますが、少し疑問です。実際には米中双方にルートを持ち、佐高さん流に言うなら「二次方程式を解く可能性がある」という風に理解されているのではないでしょうか。ハト派の自民党議員を評価されるのなら、いち早く福田氏の支持に回った、谷垣禎一政調会長、加藤紘一氏へはどういう思いでありましょうか。
- 加藤 紘一
- 強いリベラル
- 加藤 紘一
- テロルの真犯人

