一撃筆殺仕事人:佐高信先生追っかけブログ -114ページ目

佐高信の「人物メモワール」井筒和幸の巻

広告に頼りきらない、「市民派」週刊誌として知られている週刊金曜日、その編集委員にして社長も一昨年から勤めている佐高信さんですが、もちろん本人も「風速計」「読み方注意」「マコトに迫るインタビュー」などの連載をもっていますし、特集記事の中心記事を書いたり、重要人物との対談をこなしたりもしています。さしずめ古田敦也氏のようなプレーイングマーネジャというところでしょうか。
その連載のひとつに「人物メモワール」があります。人斬りで知られる佐高さんですが、こちらの連載は自分のひろい交友関係などから、財界人、論客、作家から普通の市井の人まで、ジャンルを問わず心に残る人物のエピソードを紹介している暖かい人物評の数々です。

さて、先週発行の「週刊金曜日」では映画監督の井筒和幸氏が取り上げられています。

佐高氏は井筒氏の初期作品「犬死しせしもの」を「全然おもしろくなかった」と当初はひどい評価をしていたことを語ります。しかし、最近の「パッチギ!」などでの井筒監督の活躍を大いに評価しています。ザ・ベストマガジン5月号では対談もしたようですね。

凡人日記さん から転載させてもらいます。

自身の映画「パッチギ」と同時期に石原の特攻映画が公開されたことを評して・・・

 「特攻に行かず逃げ回って死んだ人もいるはずなのに、国のために純な思いで死んで行ったなどと美化するのは『ゴッツイ気持ち悪い』」

・井筒にリアルな特攻映画をつくってくれと言った西村晃の話

あんなふうに敬礼して見送ったんちゃうねん。みんな日本酒飲んだり、ポン打ったりな、滅茶苦茶して行ったんや。あんなもの正気でな、突入なんてできるわけがない。ほとんど当たるのが嫌で怖気づいて帰ってくる。しかし、着陸できないから、旋回してグルグルまわって、そのうち燃料がなくなって山に墜ちたとか、そんな例がいっぱいあったんだ。」

最後に井筒の一言

 「いや、僕は戦争が起こったら真っ先に逃げますよ。そういう人間ですから。」

西村「2代目水戸黄門」晃さんの言葉は「城山三郎の昭和」で特攻隊について語った笠原和夫さんの言葉と一致します。その笠原さんの話を聞いたとき、城山三郎さんはつらそうに「可能性はありますね。」と言ったとか。
佐高さんは石原慎太郎氏の「僕は君のためにこそ死にに行く」の名前を口に出すのもいやだったのでしょう。石原の特攻映画という言い方をしています。
 少し興味のあるのは石原氏の映画に人物メモワールでも紹介したことのある、岸恵子さんが出演したことを佐高さんはどう評価しているか?ということです。

 ほぼ主役の鳥居トメさん役で出演された岸さんは石原氏に平和主義的に脚本を手直ししてほしいと都庁へ直談判をしにいったらしいですが、佐高さん的に見れば石原氏の映画に出演すること自体が言語道断といったところではないでしょうか。
 岸恵子さんは3年前の2004年1月11日佐高さんや山口次郎さんらが主催したアクション111戦争を回避せよ イラク派兵は認めない」集会において、
「関係ないなどと言わないで。しかたがないとも言わないで。目を開いて世界を見ましょう。いまの日本がどこに行くのか。権威や他者の言葉を鵜呑みにしないで、自分の考えを出しましょう。そして声をあげましょう。」というメッセージを発表されていました。
 また、例の「教育基本法改悪 共謀罪 憲法改悪、ちょっと待った!緊急集会」に岸さんは出演するという話もあったらしいです。(実際は欠席)

こちらのブログ では岸恵子さんや、多少その映画に対して好意的(?)だった有田芳生氏をやんわりと批評しています。

ジェネオン エンタテインメント
犬死にせしもの
ハピネット・ピクチャーズ
パッチギ ! プレミアム・エディション

ハピネット・ピクチャーズ
パッチギ ! スタンダード・エディション

井筒 和幸
民族の壁どついたる!―在日コリアンとのつき合い方

朝山 実, 羽原 大介, 井筒 和幸
パッチギ!LOVE&PEACE

宮崎邦次旧第一勧業銀行会長の自殺から10年

これは10年経って明かされた事実です。今週号の週刊朝日によれば現みずほフィナンシャルグループの第一勧業銀行会長の宮崎邦次氏が総会屋利益供与事件の捜査中に自殺されてから本年の6月29日で10年になるのですが、その遺書の末尾に「佐高さんから誉められるような銀行になりたかった。」といった一文があったということです。
当時の第一勧銀広報部次長で現作家の江上剛氏 が打ち明けられました。
http://opendoors.asahi.com/data/detail/8200.shtml
http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG1/20070626/44/

もう当時の第一勧銀も合併し、事件は忘却のかなたといった感じがします。

当時の話がこちらなどにまとめられていました。


平成10年1月26日、東京地検・特捜部は、大蔵省(当時)の銀行局や金融検査部を家宅捜索した。その結果、大蔵省・金融検査金融証券検査官室長の宮川宏一と同部管理課課長補佐の谷内敏美を収賄の容疑で逮捕した。

宮川は、第一勧業銀行(当時)への検査で手心を加え、その見返りに過度な接待を受けていた。谷内は、自宅マンション購入の際、あさひ銀行(当時)の関連会社から400万円の値引きをさせ、その見返りとして検査に手心を加えていた。

この逮捕のきっかけは、証券会社による総会屋への利益供与事件であった。総会屋の小池隆一(平成9年5月14日商法違反で逮捕)は、4大証券の株を大量に購入し、大株主の立場を利用して不正な取引を要求していた。東京地検は、小池の株購入資金の出所を調査した結果、第一勧業銀行であることを突き止めた。第一勧業銀行は、担保も殆ど無い状態で小池に500億円の融資をしていた。そこで東京地検は、第一勧業銀行に対して事情聴取を開始。厳しい事情聴取で、宮崎邦次会長が自殺した。
http://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage134.htm

その遺書

今回の不祥事について大変ご迷惑をかけ、申し訳なくお詫び申し上げます。
 真面目に働いておられる全役職員そして家族の方々、先輩のみなさまに最大の責任を感じ、且、当行の本当に良い仲間の人々が逮捕されたことは、断腸の想いで、六月十三日相談役退任の日に、身をもって責任を全うする決意をいたしました。
 逮捕された方々の今後の処遇、家族の面倒等よろしくお願い申し上げます。
 スッキリした形で出発すれば素晴らしい銀行になると期待し確信しております。
 永年のご交誼に感謝いたします。

1997/06/29 第一勧業銀行元会長 宮崎邦次
http://www004.upp.so-net.ne.jp/kuhiwo/dazai/miyazakikuniji.html

実際は末尾の部分に「佐高さんに誉められるような銀行になりたい。」といった文言があったそうです。
江上さんは一個人に迷惑がかけないようにと個人名の部分を発表しなかったということですが、宮崎元会長は部下、行員思いのよい人であったという思い出を江上さんは週刊朝日誌上で語ります。この10年目の事実に佐高さんはどのような思いをされるでしょうか。


さて現在、佐高さんはその元広報課次長、江上剛さん(本名は小原晴喜さん)が現在、木村剛さんの日本振興銀行社外取締役を勤めていることで、激しく非難しています。
http://www.shinkobank.co.jp/company/outline.html
先の城山三郎氏の追悼記事でもそうでしたし、機会を見ては「アンパイアが試合をしてもいいのか」(竹中側近の木村氏がいち早く銀行設立を認められたこと)「胡散臭いやつ」(木村氏関連の会社への情実?融資)と言って木村氏、江上氏とともに厳しく批判の的にしています。

おそらくは「江上氏よ、いまのあなたは私から誉められたいとは思わないのか?」こういった調子で佐高さんは紙上で答えるのではないかと予想しています。
実際私もメールで江上氏に問い合わせてみたことがあるのですが、江上氏は「木村氏は絶対に悪事(情実融資)はしていない。嫌っている記者たちが憶測記事を書いているだけである。」と答えられたことを覚えています。


高杉 良
呪縛〈上〉―金融腐蝕列島2
高杉 良
呪縛〈下〉―金融腐蝕列島2
江上 剛
腐蝕の王国〈上〉
木村 剛
金融維新―日本振興銀行の挑戦

川人博氏が佐高信氏を筆刀両断

「日ごろ人権擁護を主張する日本の学者、弁護士の多くがなぜか北朝鮮による、拉致、人権を問題にすると独裁者にたいへん寛大な態度をとる」


こういうコンテキストで先ごろ文藝春秋社の雑誌「諸君!」で姜尚中東大教授を批判した弁護士の川人博(かわひとひろし)という人がいます。川人弁護士は過労死、労災、過労自殺、職業病関連の問題を中心に弁護士活動を続けておられる傍ら、北朝鮮による拉致問題にも積極的に救出活動に関わってこられたまさに異色の弁護士といえましょう。

「諸君!」での姜尚中教授批判は、その後「週刊朝日」で教授が反論を書きはじめ、新たな展開を迎えました。それに対して川人弁護士は再批判を行い、論争は双方3回づつの発表を行ったところで、終わりとなっていましたが、このほど川人弁護士は講談社現代新書から、「金正日と日本の知識人」を発表されて、論争の総まとめと、自らの論理と行動、そしてその根拠となった体験を明らかにしています。

興味深い発表なのでぜひ手にとられることをお勧めいたします。

川人弁護士


その川人弁護士、このほどその「金正日と日本の知識人」で当の姜教授にくわえて、佐高信さん、和田春樹東大教授、水島朝穂早大教授の3人も姜教授と協同しての金日成体制温存のための主張を構成していると考え、批判の刃を向けておられます。つまり佐高信さんが「筆刀両断」されてしまいました。

これは当ブログとしても看過できません。
川人弁護士の佐高信さんへの批判をトレースしていこうと思います。


ここでは姜東大教授への川人氏の批判はおきます。佐高さんにむかった批判を追っていきます。
話は2003年8月16日の、佐高さんが客員教授を勤める東北公益文科大学での姜、佐高対談(角川文庫 日本論に収録)にさかのぼります。対談後の質疑応答の時間に、ある学生さんが

「姜教授は拉致問題の解決は6カ国んの協議で解決すべきだと言われるが、私はもっと国際的な手続き(国連人権小委員会で協議することなど)を重視べきだと思うがどうか」

というような質問をしたところ姜教授は「極端な話だが正義よりも平和を尊ぶべきだ」という答えを出されました。

このことに川人弁護士は疑問を呈したのがそもそもの姜教授批判のきっかけとなったのですが、そのとき対談者の佐高信さんは特に反応しなかったということがありました。
そんな佐高さんに川人弁護士は批判し始めます。


批判点は次の3つに置かれます。

その1

「佐高氏はミクロの大切さを重んじる。つまり具体的人間の生活において人権がないがしろにされることに異議を唱えることを信念としている(これは企業社会批判での佐高さんの姿勢でしょう。)が「北朝鮮問題」についてはその信念を捨てている。」

その2

「郷土愛が深い佐高氏だが、佐高氏の郷土酒田周辺で拉致ではないかと思われる事件が多発していることに対して口を閉じている。」

その3

「月刊現代2004年6月号の澤地久枝氏、姜尚中氏との鼎談において姜氏が「日本人として金正日のことを間違って理解していたかもしれない」としたことに佐高さんは特に反論もなく、「姜氏は今の日本の金正日感は戦中に日本がアメリカを間違って理解していたことと同じと結論づけた」と取ることができ、ほぼ「同調」した佐高信さんの見識を疑う」


この3点にほぼ絞って川人弁護士は佐高信さんを批判しています。

ここで佐高ファンとしての川人氏の佐高批判を考えますと、論点2はともかくも論点1および3は佐高信氏の直接の言説や批判に対してのものではなく幾ばくかの牽強付会的な側面を持っているのではないでしょうか。たしかに佐高さんも拉致事件に対しては社民党の辻元議員のように第二次大戦戦時下の徴用問題を引き合いに出して問題を相対化させようとしていると見られても仕方がない面はあります。しかし佐高氏は北朝鮮および金正日の政策に対しては、もちろん支持しているのではなく、2003年9月21日号のサンデー毎日「政経外科」においていわゆる美女軍団に対して軍国主義下の日本人にたとえて「切ない」として金正日独裁体制の人権無意識を批判し、昨年7月のミサイル実験の時には金正日氏を「松岡洋輔のまねをしているのですか?」とその「孤立」政策を批判しています。

と弱弱しい(笑)佐高擁護はここまで、
一番問題はこれです。


川人氏は


「私はこの数年間、佐高氏に対して再三再四、北朝鮮問題で話し合いたいと申し入れたにもかかわらず、佐高氏は反論や回答を一切拒絶し『週刊金曜日』誌上での反論掲載にも応じていない。そのような態度は佐高氏が『他人の意見を聞く姿勢がない』と言って他者を批判していることにたいへん違和感を感じる。」


ちょっとこれが本当だとしたらがっかりですね。なぜなら佐高さんにとって川人弁護士は「右翼」でも「対立者」でも「他人」でもなく、日本の会社社会を批判については同志であったからです。


そしてもうひとつ
佐高さんは川人弁護士の姜尚中氏批判発表の後、サンデー毎日4月1日号「政経外科」で


「糞バエたちはいま、我が物顔でこの世をとびまわっている。」「その舞台はおもに『諸君!』『正論』だ」と述べた上で『私と『日本論』を出した姜尚中は私以上に叩かれているが糞バエたちが同誌で批判されることはない」と述べています。


佐高さんが、川人弁護士を糞バエ扱いしたのは間違いありませんね。

これに答える形での川人氏の「筆刀両断」はこうです。


「佐高さんよ。私の指摘に対して異議があるのなら雑誌のレッテル貼りでなく私に対して正面から答えたらどうか、東北公益文科大での佐高氏と姜尚中氏の公開討議に関する私の批判に対して逃げ隠れしないで正面から反論をしてくることを待っている。」


「逃げる、嘘をつく、疑う」が権力との戦いでの佐高信さんのモットーです。
そして魯迅の「フェアープレイは時期尚早である」というのが佐高さんの同じく権力と戦う上での座右の銘です。
これまでの感じから見て、佐高さんは沈黙する可能性は大きいですね。
しかし、川人弁護士は拉致問題で「保守派」と連帯しているからといって果たして「権力」でしょうか?
そして盟友、姜尚中氏は反論している。これからの佐高さんから目が話せないことは確かです。

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川人 博
金正日と日本の知識人―アジアに正義ある平和を

川人 博
現代社会と東大生―学生たちは、いま

↑この本の解説を書いているのは誰でしょうか?





JR東日本株主総会、佐高信社外取締役就任案を否決

表題のとおりです。

JR東日本株主総会についてのエントリー
http://ameblo.jp/sataka/entry-10037018457.html
http://ameblo.jp/sataka/entry-10037234157.html

JR東日本株主総会決議ご通知より

第7号議案      定款一部変更の件(2)
          本件は、否決されました

http://www.jreast.co.jp/investor/soukai/2007/pdf/ketsugi.pdf

日本経済新聞 6月22日

JR東日本の株主総会、過去最長の4時間32分

 東日本旅客鉄道(JR東日本)が22日に開いた株主総会は過去最長となる4時間32分に及んだ。総会当日、JR東北線で大規模な停電が起き運転の全面再開まで4時間余りを費やしたこともあり、株主からは「合理化と安全の確保が両立できていない」という指摘が相次いだ。

 総会では一部の株主が取締役の解任など8つの議案を提案し、労務政策や安全管理を問いただした。最終的には賛成多数で会社提案の4議案を可決し、株主提案の8議案は否決された。(20:00)

総会に参加された方のブログ がありました。

その方によれば今までの経験の中で一番激しい株主総会であったとか、一部転載させていただきます。


① 不自然な形で、壇上のところに植木鉢がずらーっと置かれていました。
多分、不審者が無断で壇上に登れないためでしょう…。

② 前2列には、社員と思われる私服の株主が席を占領して座ってます。(彼らは、議決などを取る時大きな声で「異議な~し」と叫んで、議長が議事進行を速やかに行えるように手伝います)
これも、壇上に登れないようにする為、そして万が一の事があった時の策ですね。

③ その2列の席に関しては、通路のところにも椅子が配置されてました。
通路を歩いて来て壇上に登れないようにする為なのは、もう明らかです。

④ 椅子は、2つ一組で紐で結ばれてました。
1つだけ 椅子を持ち上げられないようにですね(-_-;

⑤ 後ろにカメラがあって総会を撮影するのは よくあるのですが、壇上の左右にカメラが配置され
既に、練習してるのか もう撮ってるのか、カメラが動いてます。
これも何かあった時のため??

⑥ 総会での質問者のマイクは スイッチのオンオフが、裏で操作されてました。
ここまで するか~!(これは総会の最中に分かりましたが…)

日本の株主総会の悪い部分(社員総会屋など)がオンパレードしている感じでしょうか。

佐高さんの応援する国労闘争団も街宣車(!)を出してがんばっていたようですが、しかしJR東日本も否決された議案の投票結果もちゃんと発表するべきですね。株主総会の結果通知書を見ると前から作ってあったようなのが見え見えです。


さて、例の西岡研介氏なのですが、こういった情報もあります。なんだか。
http://d.hatena.ne.jp/falcon1125/20070219/p1



佐高信さん 野田一夫元宮城大学長の傘寿パーティに参加

宮城大学久恒教授のブログ によれば、経営学者でもと多摩大、宮城大学長の野田一夫氏の傘寿記念パーティが東京パレスホテルで行われ、佐高信さんも参加されたようです。


この野田先生、どういう方が存じ上げませんでしたが、公式ブログによるとなかなかすごい方のようです。

http://www.nodakazuo.com/index.html


また、富田秀夫氏のブログ にもこのパーティのことがかかれていました。それにしても出席者の人々の顔ぶれの多さには驚いてしまいます。

中には佐高信さんがぶった切った人もいます。

佐高さんが連載のネタにしてくれるのを待ちたいと思います。

野田 一夫
私の大学改革

松田 武彦, 野田 一夫, 武山 泰雄
明日の経営〈第1〉勝者の条件 (1966年)

野田 一夫
家康・秀吉・信長から今なにを学ぶか