英語遊歩道(その5)-「~する余裕がない」(Cannot Afford to) | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

クーラーを入れないと少し蒸し暑い、入れるとやや肌寒い、といった時期である。まだ半袖だが、来週にはそろそろ長袖を出さなければ、と思う。

 

 

週3日の法務事務所での勤務が定着し、土日月は三連休、日曜は英会話という生活パターンが定着してきた。

 

英会話のテキストは春・夏・秋・冬の4冊に分かれており、各50レッスンあるので合計200レッスンになる。これを毎日、1~2レッスンでも予・復習すれば随分力が着くと思うがなかなか思うに任せない。平日の夜はアルコールの誘惑に負けることが多い。

 

9月に始めたウォーキングと同じで良い習慣はなかなか身に着かない。それに対して悪い習慣は簡単に身に着く。実に困ったものである。

 

 

先週のレッスンでaffordという動詞が出てきた。受験英語ではcan’t afford to ~「~する余裕がない」をバカの一つ覚えのように暗記していたが、この単語、もう少し深い意味がある。

 

英英辞典を引いてみる。

 

Afford:

If you say that you cannot afford to do something or allow it to happen, you mean that you must not do it or must prevent it from happening because it would be harmful or embarrassing to you.

 

動詞affordを使ってcannot afford to do something(何かをする余裕がない)、またはcannot afford to allow it to happen(それが起こるのを許す余裕がない)と言う場合、それをするとあなたにとって有害または恥ずかしいことになるので、それをしてはならない、またはそれが起こるのを防がなければならないことを意味する。

 

英会話のテキストはこの解釈に立脚して構成されていた。以下例文を挙げる。

 

1) We can’t afford to make big changes now. We’ll miss the deadline.

今、大きな変更を行う余裕はない。期限に間に合わなくなってしまう。

 

2) We can’t afford to take our time with the layouts.

レイアウトに時間をかける余裕はない。

 

3) We can’t afford another day. We’re a week behind schedule as it is.

もう1日も余裕はない。既に予定より1週間も遅れている。

 

4) We can’t afford employees’ tardiness in such a busy season.

このような繁忙期に従業員の遅刻は許されない。

 

5) Israel cannot afford to stand against the entire world and be denounced as the aggressor. (Morsh Dayan)

イスラエルは全世界に敵対して、侵略者として非難されるわけにはいかない。