英語の迷い道(その186)-「分裂文(Cleft Sentence)」の文法的考察 | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

ドライブで観光地や「道の駅」に行ったときに何気なく買った猫などの「置き物」が書斎にはたくさん置いてある。猫、フクロウなどの鳥、狸、鬼…、などが祭壇のように無造作に並べられている。

 

それらの置き物の一つ一つを見るにつけ、楽しかった思い出が蘇ってくる。だが、最近どこで買ったのか思い出せないものも増えてきた。自分も歳をとったものだ。

 

 

英会話のテキストには時々未知の構文が出てくる。先日見たのは「分裂文(Cleft Sentence)」というもの。初めてお目にかかった。

 

Wikipediaではこんな説明がされていた。「分裂文(Cleft Sentence)とは、単文の中のある成分(主語、目的語、その他)を強調するために抜き出し、コピュラ(繋辞)文を主節とする複文に変換した形の文をいう。」

 

以下、例文を挙げてみる。

 

1) The thing I like to do most in summer is eat loads of ice cream.

= It is to eat loads of ice cream that I like to do most in summer.

私が夏に一番したいことは、色々な種類のアイスクリームを食べることです。

 

2) What I like to do most on days like this is go for a swim.

= It is to go for a swim that I like to do on days like this.

私がこういう日に一番したいことは泳ぎに行くことです。

 

3) The thing I look forward to most is when figs start coming into season.

= It is when figs start coming into season that I look forward to most.

私が最も楽しみにしているのは、イチジクの季節が始まる時です。

 

4) What I love doing most is going hiking in the cool mountain air.

= It is going hiking in the cool mountain air that I love doing most.

私が最も好きなことは、涼しい山の空気の中でハイキングに行くことです。

 

どれもIt is …… that …… の強調構文で書き替えられるようだが、1) 2)is eat, is go には、文法的な違和感を感じる。