英語の迷い道(その178)-最後の職場にて-笑顔の秘密 | 流離の翻訳者 果てしなき旅路

流離の翻訳者 果てしなき旅路

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴16年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

昨日からやっと梅雨らしい天気になった。短時間ではあるが結構降った。沖縄は梅雨明けしたそうだが、これから約1か月こんな梅雨空が続くだろう。

 

家内が日本語教室のボランティアに行ってきた。以前の職場で勤務していたベトナム人の若い男性が教室に来ていたそうだ。彼も子供が生まれて幸せそうに見えたらしい。職場のメンバーも随分入れ替ったようである。

 

 

午後からある友人に久しぶりに電話を掛けた。1年半くらいぶりだろうか?以前英会話学校で知り合いもう20年余りの付き合いになる。私と同い年で福岡市出身。早稲田の理工卒で地元の大手企業で定年までロボティクス関連のエンジニアとして勤務していた。

 

彼は、最後の職場として地元の私立大学の警備員の仕事を始めていた。デスクワークではなく体を動かす仕事がしたかったらしい。夜勤が中心のようである。その彼、昨今、右目を患ったという。私も目は酷使しており一度検査に行かなくてはと感じた。彼とは近いうちに一献傾けることになろう。

 

 

私も先週から、ある法務事務所で翻訳を含む事務の仕事を始めた。この歳で翻訳ができるのはありがたい。私の周りでも、70歳を過ぎて翻訳・通訳を続けた人が何人かいたが、単発の仕事が中心で継続的なものは稀だった。これからも好きな仕事が続けられるのは幸せなことだが、おそらく此処が最後の職場となるだろう。

 

 

新しい環境に慣れるまでは何かと気を遣うものである。それは相手方も同じだろう。そんな時一番大切なのはコミュニケーションである。以下の京大の問題はそんな情況をテーマとしている。

 

 

(問題)

次の文を英訳しなさい。

 

初対面の時には相手が一体どんな人か分からない。何となく重苦しい雰囲気で、緊張しているし、多少とも不安である。そんな時、お互いにニコッと笑い合えたら、それで意思が通じ合えたような気になり、安心して話せそうに思えてくる。

(京都大学・1993年)

 

 

(拙・和文英訳)

When you meet someone for the first time, you don't know what kind of person he is. Amid somewhat oppressive atmosphere, you might get nervous or feel a little anxious. In such a case, if you can smile at him each other, you will feel as if you could have communicated with each other, and you may think you can talk to him at ease.