英語の迷い道(その117)-現実世界とゲームの世界に必要な「論理」 | 流離の翻訳者 果てしなき旅路

流離の翻訳者 果てしなき旅路

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴16年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

東京で働いていた昭和の終わり頃「ファミコン」というものが登場した。私の周りでもこれにハマったものが数多くいた。彼らが「ふっかつのじゅもん」がどうのこうの言っていたことを思い出す。

 

私は「ドラクエ」にはハマらなかったが、平成に入って歴史シミュレーション・ゲームにハマった。コーエーの三国志や水滸伝のシリーズである。

 

とくに「水滸伝 天命の誓い」にハマりまくった。仲間を集めて領土を拡大し、最後には皇帝の命を受けて奸臣高俅を打倒するというストーリーが面白い。

 

「水滸伝 天命の誓い」でも市場へ出かけて買い物をしたり情報を収集するシーンがあるが、以下はそんな世界をテーマにした京大の英作文問題である。

 

 

(問題)

「コンビニに行ってもどうやってものを買ってよいのかわからない」と言う子供がテレビゲームの世界ではいろいろな町に寄って人と話し、驚くほど効率よく情報を集めながら目的地にらくらくとたどり着くさまを見ていると、たとえ同じ試行であっても、現実とゲームの世界ではそれをするのに必要とされる論理がまったく違うのではないか、と思えるほどです。

(京都大学・2000年後期)

 

(拙・和文英訳)

I happen to see a child who says, “I don't know how to buy things when I go to a convenience store.” However, in the world of video games, the child drops in at various towns, talks to people, gathers information with surprising efficiency, and easily arrives at his destination. Considering these facts, it seems like to me that the logic required to do the same thing in the real world and in the game world is completely different.