ここ数日、穏やかな冬晴れが続いている。巷では昨日今日と共通テストが実施されているらしい。受験生の健闘を祈る。
私の頃は今の共通テストの前のセンター試験、そのまた前の共通一次よりも前の一発勝負の時代だった。4世代も昔のことである。
当時は今からが追い込みの時期だった。関西の私立が2月上旬、東京の私立が2月中旬以降、国立一期が3月3日~5日だった。
今も部屋ではエアコンの他にファンヒーターを使っているが、灯油が燃える臭いを嗅ぐと当時のことが懐かしく思い出される。
石油ストーブを長時間使うと空気も悪くなり眠くもなるので、ストーブを消して褞袍(どてら)を着て足に毛布を巻いて達磨のようになって暖をとった。「頭寒足熱」と言うが嘘みたいな話である。ただ当時はそれくらい寒かった。
私の部屋は二階で物干しがあった。勉強に疲れると物干しに出て冬の星座を眺めていた。夜空にはオリオン座が神秘的に煌めいていた。
当時何を思って星を見つめていたのか?時間は継続しているはずなのに全く思い出せない。人の一生とは何なのかとふと考える。