年始から長男が帰省しており賑やかな日々が続いている。楽しい時間はあっという間に過ぎてゆくようだ。
昨日は早々と夕方から鍋を囲んでいたが、こんな団欒の最中、突然の地震に見舞われた北陸・能登半島の人々のことに思いを馳せた。まことにお気の毒なことである。こんな穏やかな生活が送れることに感謝すべきだ。
7日には七草粥を食べて「休肝日」を誓ったが、なかなか思うに任せない。困ったものだ。所詮「予定はあくまでも未定」ということだろう。
初夢は覚えていないが、年始以来東京勤務の時の夢をよく見ている。何らかのトラブルに対応しているものが多く後味が良くない。40年近く経過しても思い出すとは、よほど深く脳裏に刻まれているからだろう。
届いた年賀状を見ても、東京勤務時代の友人・知人からのものが最も多い。新卒からの会社勤務での様々な紆余曲折が何となく思い出される。
「英文表現法」をパラパラめくっていると「演習」の「自然に関する表現」の第1問に北陸に関する以下の記述を見つけた。今回はこの英訳を試みる。なお、著者の深田久弥氏(1903‐1971)は石川県出身の登山家・随筆家である。
(問題)
私は北陸育ちのせいか、冬から春にかけての季節が一番好きである。冬は晴天続きの表日本と違って、北陸は雪や霙の長い忍従の時期の後に、ようやく春がやってくる。その喜びは、そこに住んだ人でなくては、実感にならないかもしれない。
(深田 久弥)
(拙・和文英訳)
Probably because I grew up in Hokuriku, I like the season from winter to spring best. Different from the Pacific side of Japan, where there is a spell of fine weather in winter, spring finally arrives in Hokuriku after long perseverance of snow and sleet days. This pleasure could actually be felt only by those who once lived there.