今日で11月も終わり。明日からは師走の風が吹き始める。今年もあっという間。時の流れが速かった。
難解だった前日本銀行総裁、黒田東彦氏の【私の履歴書】も今日で終わり。同コラムは以下の名文で結ばれていた。
「経済は生き物であり、絶え間なく変化する。さらに、数年に1回ほどは予想しなかったショックにも見舞われる。半世紀以上の公職で私が関わった経済的なショックは、数えたところでも11回もある。
その際にはどうするか。極力早く事態を把握するとともに、内外の過去の事例に学び、思いきった対応策を素早く決断して実行する必要がある。
リスクを恐れて優柔不断であることは、事態を悪化させるばかりである。さまざまな政策現場で培った私の経験が、何かの役に立つことを心より願っている。」
昨日の日経新聞にこんな文面があった。
ある日銀関係者は「日本も物価高が長期化している。欧米と同じようにインフレ対応でビハインド・ザ・カーブ(後手に回る)のリスクが出てきた」と警戒する。他の関係者は「(マイナス金利の解除を)永遠に先延ばしはできない。解除後の金融政策の進め方も内部では当然検討はしている」と話す。
まだまだ未知の表現は数多くある。
Careful vigilance should be exercised against the effects of the scheduled consumption tax hike and sudden market changes so that the BOJ’s monetary policy will not fall behind the curve.
消費税率引き上げの影響や市場の急変などに対して、日本銀行の政策が後手に回らないよう十分な警戒が必要である。