英語の迷い道(その71)-杜牧「山行」-唱歌「紅葉」 | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

県内のあちこちで紅葉が見頃となりつつあるが、今日は生憎の雨。来週は一気に寒くなるようである。

 

ウイークデイの何処かで近場で紅葉狩りでもでしてみたい。

 

 

「山行(さんこう)」           杜牧(とぼく)

遠上寒山石径斜                    遠く寒山に上れば 石径(せっけい)斜めなり

白雲生処有人家                    白雲生ずる処(ところ) 人家有り

停車坐愛楓林晩                    車を停めて坐(そぞろ)に愛す 楓林の晩(くれ)

霜葉紅於二月花                    霜葉は二月の花よりも 紅(くれない)なり

 

(拙現代語訳)

遥々と寂しい山に登っていくと、石の多い小道が斜めに続いている。白い雲がかかっているあたりに人家が見える。

車を停めて思わず夕日に照り映えた楓の林の景色を眺めてみた。霜にあたり紅葉した楓の葉は二月の桃の花よりもずっと赤くて美しい。

 

(拙英語訳)

“Mountain Walking” by Du Mu

Desolate mountain top afar off commands a stony path running slantwise to a house under the white clouds in the distance.

Stopping the cart to stroll around the maple trees in the twilight, frosted leaves look redder than plum blossoms of February.

 

 

最近、ウォーキングができない冬場のためにフィットネス・バイクを買い求めた。今は一日20分ほど漕いでいるが、少しずつ増やしてゆきたい。果たして何時まで続くことやら……。