英語の迷い道(その64)-セイタカアワダチソウ-13年前の思い出 | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

一雨過ぎたら、急に秋風が肌寒く感じられるようになった。セイタカアワダチソウ(背高泡立草)の黄色い花があちこちで盛りを迎えている。

 

セイタカアワダチソウは北米原産の外来植物で、第二次大戦後、米軍の輸入物資に付着した種子により分布が拡大したと言われている。

 

元々観賞用、蜜源植物(ミツバチが蜂蜜を作るために花から蜜を集める植物)として導入されたが、喘息などの原因と誤解されたこともあり、現在は「外来生物法」により要注意外来生物に指定されている。

 

 

 

今から13年前の2010年の今日、10月23日、朝から山口県周南市(旧・徳山市)まで車を走らせた。気ままなひとり旅だ。

 

国道2号線から望んだ徳山の化学工場のコンビナートが10月の風に光って見えた。徳山は亡くなった叔父夫婦が昔住んでいたところで、中学校に上がる春休みに行って以来30数年ぶりだった。

 

新徳山駅に車を停めて近くの鄙びたアーケードを散策して昼食をとった。いかにも昭和然とした食堂「まつき食堂」で焼肉ラーメン風のものを食べた。味は悪くなかった。

 

 

徳山からの帰り道、ある祭りに遭遇した。車を停めて立ち寄ると「末田・堀越 秋の壺まつり」というものだった。この地域にはタコツボみたいな壺がメインの窯元があるらしい。その他様々な陶器類が展示・販売されていた。ちょっと変わったコーヒーカップを見つけて購入した。

 

 

国道2号線から離れて海沿いの県道に入った。景色が実に素晴らしかった。両側を海に囲まれた「周防大橋」を渡ると胸がすくむ思いがした。暫く走ると「道の駅 きららあじす」に着いた。そこで暫く休憩をとった。秋の夕暮れに黄昏れた気持ちになった。少し肌寒くなってきた。

 

 

「道の駅 きららあじす」を出て車を西に走らせた。辺りは夕映えから濃い宵闇に変わっていった。「埴生(はぶ)漁港」辺りを走っていたとき、20:00くらいではなかったか、突然「パアーン!ポオーン!」という音が遠くの空から聞こえてきた。

 

なんと季節外れの花火大会である。これは「お祝い夢花火」と呼ばれるもので、山陽・小野田市民祭りの前夜祭であることを後に知った。車を停めて眺めた秋風の中に上がる花火がとても綺麗だった。

 

 

当時の九工大前の部屋に着いたら22:00を回っていた。それからイベントの多い一日を振り返りつつ杯を重ねることになった。