英語の迷い道(その60)-追想「川中島の戦い」 | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

今週は秋らしい日々が続いている。今が一年で一番良い季節だ。辺りでキンモクセイの甘い香りが漂い始めた。

 

 

体育の日は過ぎてしまったが、私が小学校の頃、5・6年になると「川中島」という競技があった。いわゆる騎馬戦のことで男子のみの競技である。

 

紅組が武田信玄白組が上杉謙信と決まっていた。下級生の頃は武田信玄ファンで紅組になりたいと思っていたが、NHKの大河ドラマ「天と地と」(1969年)を観て以来、上杉謙信のファンになった。これは今も続いている。

 

競技は、騎手役が騎馬から落下した場合に「負け」とされていたが、中学の頃から騎手役があらかじめ帽子や鉢巻などを着用していて、それが相手に奪われた場合を「負け」とするように変更された。戦闘が過激になることを防止するためだろう。

 

今も覚えているのは両軍が対峙するときに歌った曲である。「川中島の歌」と呼ばれていたように思う。

 

 

一.(白組)

いでこの度は信玄を

討ち果たさんと越後より

信濃に出でし謙信の

率いる勢は十万騎

 

二.(紅組)

いざ越え来たれ謙信よ

汝と雌雄を決せんと

十年以来研ぎおける

刀の味を試さなん

 

ただ、この歌詞もネットで検索すると様々あるようである。また騎馬戦を川中島に擬えているのは私が住む北九州地方だけらしい。

 

「川中島の歌」の勇壮で清々しいメロディが今も耳に残っている。