最近、晩酌中にYou Tubeで食べ物系の動画を見ることが多くなっている。いわゆる「大食い」や「ワカコ酒」を結構見ている。
「ワカコ酒」は「孤独のグルメ」の女性版で、酒と肴が中心なのが面白い。主演の武田梨奈さん、空手家というのがすごい。
マクロ経済学にも需要と供給がある。需要サイド(デマンドサイド)が①消費、②投資、③政府支出と④輸出入で、供給サイド(サプライサイド)が⑤資本、⑥労働、⑦土地と⑧技術である。⑤⑥⑦は生産を行うための基本的な資源で生産要素とも呼ばれる。
①+②+③+④を総需要と呼び、総需要が大きいほどGDPも大きくなる。これに対して⑤+⑥+⑦+⑧が総供給にあたる。
需要(曲線)と供給(曲線)が定義されたので、その交点でマクロ経済の均衡点が決まることになるが、この決まり方が新古典派とケインジアンで異なる。
新古典派は「供給が需要を決める」という考え方で、総供給(実質GDP)が、物価に関係なく供給サイドの要因で決まってしまっている(総供給曲線が垂直)というものだ。従って、需要は物価によって調整されると考えられる。
垂直な総供給曲線(直線)上では、すべての生産要素が完全に利用されており、すなわち完全雇用が実現されている(均衡GDP値は下図のYF)。
一方で、ケインジアンの考え方は、賃金などの調整力が弱いので完全雇用は実現しないというものだ。ケインジアンの総供給曲線は、完全雇用下のGDPより左方では右上がりの曲線となり、低い水準に均衡点(E0)が決まってしまう(均衡GDP値は下図のY0)。
従って、需要不足を補うために、政府による積極的な政策介入が評価されることになる。
(以上「マクロ経済学」伊藤元重著・日本評論社)から抜粋)
なお「完全雇用」とは、「ある経済全体で非自発的失業が存在しない状態」をいう。