新・英語の散歩道(その58)-もう一つの「つん読」-「サイコパス」の世界へ | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

つん読(積ん読)は、入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態を意味する言葉であるが、「知的生産の技術」にもう一つの「つん読法」について書かれていた。

 

「読まないでつん読のではなくて――もちろんそれもたくさんあるが――いっぺん読んでから積んどくのである。読み終わって、鉛筆で印をつけた本は、しばらく、書斎の机の上に文字どおり積み上げてある。先に述べた、傍線にしたがってのノートつけは、読んだあとすぐではなくて、数日後、または数週間後に行うのである。その間、本の現物は、目の前に積んどかれる。」

(梅棹忠夫著「知的生産の技術」p.110)

 

 

「古書への旅」を始めてはや5か月。いっぺん読んで傍線をつけた専門書は増えてきた。面白かったと思えるものについて、しばらくしたらノートつけを始めたいと思っている。

 

まずは「入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態」のものをいっぺん読むことを先に進めたいと思う。とりあえず、先日書いた「サイコパス」に関連しての以下の書籍を読み始めた。

 

①「入門 犯罪心理学」原田隆之著/ちくま新書

②「診断名サイコパス」ロバート・D・ヘア著/ハヤカワ文庫

③「平気でうそをつく人たち」M・スコット・ペック著/草思社

④「良心をもたない人たち」アーサ・スタウト著/草思社文庫

 

①は読み終わり、現在②③④を同時並行的に進めている。実例の中で少しずつサイコパスの本質が見えつつある。