新・英語の散歩道(その43)-鏡のなかの世界- “The Neverending Story” | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

前回「鏡」に関するArticleを書いたが、あることを思い出した。一つは高校3年時の物理の教師のことである。

 

彼の試験には正規の問題以外に「番外」という問題があった。正規の問題が零点でも「番外」が解ければ合格点を与える(欠点とならない)というものである。

 

この「番外」の問題で今も覚えているものがある。以下のような問題だった。

 

「鏡は左右が逆にうつるのになぜ上下は逆にうつらないのか?」

 

私はこの問題には挑戦しなかったがクラスで一名だけ正解した生徒がいた。その答えは「実は上下も逆にうつっている」である。

 

試験終了後の解説の授業で先生は朝永振一郎著「鏡のなかの世界」という本を紹介した。この本を読めば答えがわかるらしい。教科書よりは遥かに難しい(笑)。

 

 

 

もう一つは「鏡」に関して東大の英作文に面白い問題がある。以下に紹介する。

 

 

(問題)

下の絵に描かれた状況を簡単に説明したうえで、それについてあなたが思ったことを述べよ。全体で60~80語の英語で答えること。

 

 

(2015年 東京大学)

 

 

(拙・解答例)

A boy is surprised to find his face appeared on the mirror, and the face on the mirror is poking its tongue out at himself. Now, they are facing each other.

The face on the mirror is actually a guardian spirit for him. To tell the truth, that day, he has got a terrible score in the test at school, and was so disappointed. The guardian tries to make him laugh by poking its tongue out at him. (78 words)