新・英語の散歩道(その16)-勉強の仕方は人それぞれ-がんばれ!受験生! | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

先月、学生時代の友人と飲んだときに私の「古書への旅」の話をしてみた。彼の答えは一言「俺は基本的に過去にはこだわらない。過去のことを忘れなければ新しいものは入ってこない」という淡々としたものだった。

 

まあ私の場合、忘れなければならないほどの「過去のこと」が元々脳に入っていないため取り急ぎ詰め込んでいるところなので、とくに問題はなかろう。

 

 

以下、時々感じていたことを書いてみる。

 

彼のような中高一貫型(私立)出身者と私とはそもそも勉強の仕方が異なるように思う。彼らは小学校高学年から受験勉強を経験しており頭の回転が速く合理的かつ効率的に勉強するタイプが多い。私のような公立中学⇒県立高校(中位)とは本来姿勢が違うのである。

 

 

私は大体のんびりと勉強する方だった。勉強に「遊び」の部分が多いということかも知れない。勉強の中に「面白さ」を求めようとするので効率は落ちる。しかし、どんな科目でも「面白さ」がなければ勉強する気にならない。

 

ただ一旦「面白い」と感じたら教科書を超えてとことんやる。とくに人から褒められると調子に乗る。時にそれが大きな成果を生み出すことがある。まさに「快感!」である。

 

 

まあ人それぞれなので勉強は自分のやり方で進めた方がいい。がんばれ!受験生!

 

 

読書について「英文表現法」に武者小路実篤の以下の文章があった。こんな厳しいことをいう人もいるが、時間つぶしの読書も決して悪くない。

 

 

(問題)

血や肉となる読書は本当の読書だ。読んでも血や肉にならない読書は読むだけ損だ。時間つぶしにはいいが、本当の読書家は読めば読むほど賢くなる読書家だ。しかし大事なのは自分の生活が進歩することだ、だんだん本当のことがわかるのが意味があるのだ。物知りになる事も勿論悪くはないが、本当に賢くなるのではないと役立たない。僕は役に立つ読書は大事な事と思う。(武者小路実篤)

 

 

(拙・和文英訳)

It is just the true reading that you can enrich your body and soul through it. Reading that will not become your blood and flesh cannot pay to you. Indeed such kind of reading is good for killing time, but if you are a true reader, the more you read, the wiser you become. Nevertheless, the most important thing is to improve your life through reading. Also, it is meaningful that you come to gradually understand true things through reading. It is not bad of course to become a knowledgeable person, however such knowledge would not be useful unless you become a truly wise person. I think such useful reading is very important.