続・英語の散歩道(その79)-「令和改元」-海外通訳派遣と凶事の前触れ | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

新しい元号「令和」が2019年4月1日(月)に発表され、同年5月1日(水)から適用されることになった。当時の菅義偉官房長官(前・総理)が4月1日、新元号「令和」を発表した。ここに「令和時代」の幕が開けた。

 

 

 

新元号が発表されて直ぐのこと、地元の中堅企業Y社から海外への通訳者派遣の案件が飛び込んできた。派遣先国はオランダ(アムステルダム)とイタリア(ヴェネチア)、言語は英語⇔日本語、期間は一週間程度だった。

 

通訳の内容は、Y社のエンジニアの方に同行してアムステルダムで開催される欧州臨床微生物学会議(ECCMID)の展示会においてY社製品(医療機器)の売込みや見込先との商談、また取引先との会議をサポートして欲しい旨の依頼だった。

 

但し、話が来たのが週の半ば、週末にはオランダに飛んで欲しいという緊急性が高いもので通訳として同行する予定だった職員が弔事で急に行けなくなったことによる依頼だった。

 

 

 

「通訳ができるなら自分が行きたい!」と思えるような案件だったが「果たして対応できる通訳者は居るのか?」と人選に悩みつつある若手男性通訳者に連絡を取った。彼の回答は「今の仕事をキャンセルしてでも行きます!」というものだった。

 

人選が決まり、通訳を来社させ顧客との打ち合わせなど取り急ぎ段取りを進めていった。通訳者は首尾よく本案件を遂行した。

 

 

2019年の5月1日(水)は「天皇の即位の日」として祝日となり、祝日法の兼ね合いから2019年のゴールデンウィークは10連休となった。日本中が「令和改元」に浮かれていた。

 

大日本帝国では、かつて「紀元二千六百年」(1940年)に大祝典が開催されている。私は軍歌の映像を通じて知っただけだが、その翌年の1941年に日本は太平洋戦争へと突入していった。

 

 

 

そんな日本中がお祭り気分に沸いていた2019年の春過ぎ、日本のあちこちである奇妙な現象が発生していた。

 

奇妙な現象とは「竹に花が咲く」ことである。120年に1度の珍事という。凶事の前触れともいわれているらしいが、果たして何を暗示していたのだろうか?