続・英語の散歩道(その66)-「はい!からっと横丁」と「夜行観覧車」 | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

メルマガ「翻訳ひとくちメモ」の書き出し部エッセイからもう一本。

 

 

以下は、北九州市門司区の「門司港レトロ」とそれに対峙する下関市の「はい!からっと横丁」について2017年7月末に配信したメルマガの書き出し部のエッセイに若干の改訂を加えたものである。

 

 

北九州市内には「門司港レトロ」と呼ばれる観光スポットがあり大正レトロ調に整備された建造物や施設に昨今多くの観光客が訪れている。

 

この対岸の下関市に「はい!からっと横丁」という遊園地がオープンしたのが4年前(2013年)のことある。

 

 

 

園内に設置された大観覧車のLEDイルミネーションは関門海峡の夜景に彩りを添えるとともに、ライトアップの色で翌日の天気予報を表示するという粋な演出を行っている(赤…晴れ、緑…曇り、青…雨または雪)。

 

http://haikarat.com/parkmap/attraction/01.html

※「はい!からっと横丁」ウェブサイト-アトラクションのご紹介より引用。

 

 

 

 

 

観覧車を英語ではFerris Wheelと言うが、Ferrisは設計したエンジニア、ジョージ・ワシントン・ゲイル・フェリス・ジュニア(George Washington Gale Ferris, Jr.)の名前に因んだものである。

 

なお英英辞典の定義は以下の通り。

 

Ferris wheel:

A Ferris wheel is a very large upright wheel with carriages around the edge of it which people can ride in. Ferris wheels are often found at theme parks or funfairs.

 

「観覧車とはその円周端部に人が乗れる客車(運搬車)を取り付けた非常に大きな直立型の車輪でテーマパークや遊園地でよく見られる遊具をいう」

 

 

観覧車はもちろん遊具であり交通機関ではないが、以前観たテレビドラマのプロローグがとても印象的で今でも頭の片隅に残っている。

 

「観覧車は不思議な乗り物だ。どこにも行けない。ぐるっと回って元のところに戻ってくる。でも、一度空に近づいたあの景色はいつまでも胸に残り、下に降りてきてももう忘れることはできない。」

(TBSテレビ「夜行観覧車」2013年放送 - 原作:湊かなえ「夜行観覧車」)

 

 

 

 

先日、観覧車に乗れないという若い女性と話をしたときこのプロローグを思い出した。乗れない理由は「乗る意味がわからない(楽しめない)から」とのことだった。なお、絶叫マシーンは大好きなそうだが ……。