ある訃報に寄せて | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

歌手で女優のりりィさんが亡くなったことをネットで知った。最近もテレビドラマで見た気がする。とても残念だ。

 

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今から40年前(1976年)の資生堂春のキャンペーンのテーマ曲の「オレンジ村から春へ」には思い出が多く、この歌を聴くと今でも年甲斐もなく胸がキュンとなる。

 

この曲が流行ったのは私が高校3年に上がる春休みだった。悩みも多かったが夢もあった。親友に囲まれ毎日が楽しかった。

 

このCMのヒロインは外国人の女性で「希望に満ちた春の海への船出」のようなイメージがあったが、これが当時の自分の心境にピッタリだった。

 

りりィさんのハスキーボイスもとても好きでB面だったがEP盤のレコードを買いに行った。

 

少し前に「♪人生は紙飛行機…」という歌詞の曲が流行ったが、この「オレンジ村から春へ」にも「紙ヒコーキ」が出てくる。

 

♪オレンジ村も花盛り

村長さんも浮かれ出て

相変わらずの俺たちさ

 

裏のお山でおまじない

君に送ろう手紙など

紙ヒコーキで飛んで行く

 

ラララ春の心が伝わるならば

早く帰って来ておくれ

春が聞いてたよ

オレンジは好きかい♪

(「オレンジ村から春へ」りりィ作詞・作曲より引用)

 

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あれから40年。青春の日々は二度と戻らない。りりィさんの訃報を聞きまた一つ自分の思い出が完全に過去のものになった気がしてとても寂しい。心よりご冥福をお祈りしたい。

 

https://www.youtube.com/watch?v=VascLPUChnA