「音楽の寂(さび)」(“hook-line”) | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

時々有線で聴いていた寂びた洋楽を以前から探していた。ボーカルも曲名もわからないが、男性ボーカルがとにかく渋くてかっこいいのである。
 
ネットとは便利なものである。聞き取れた部分だけを、それもカタカナで入力して検索し何とか曲まで辿り着いた。
 
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「曲のさびの部分」とよく言うが、「寂」という漢字を書く。なお「寂」の広辞苑の意味は以下の通りである。
 
「さび(寂)」
①古びて趣のあること。閑寂なおもむき。
②謡い物、語り物において、枯れて渋い声。さびごえ。
③太く低い声。
④蕉風俳諧の根本理念の一。閑寂味の洗練されて純系術化されたもの。句に備わる閑寂な情調。

 
①④の芭蕉の「侘び・寂び」については以前ブログにも書いている。 

http://ameblo.jp/sasurai-tran/entry-10896318665.html 

「音楽の寂」で、英語では“hook-line”と呼び「聞かせどころ」の意味である。
 
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まるで全部が「寂」のような曲である。