複合形容詞 “painstaking” & “breathtaking” | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

梅雨明け以降、猛烈な暑さが続いている。高校野球の地区予選もベスト4が出揃ったが、その全てが私が住む市内の高校というのも初めてのことである。

 

・・・・

 

ある単語を見ていてふと考えた。それは“painstaking”という形容詞である。

 

“Take pains”「苦労する」と言う意味のイディオムで、それが転じて“painstaking”「骨の折れる、念入りな」という形容詞ができた。また-lyを付けた副詞painstakingly”という形もしばしば使われる。

 

この型の形容詞は他にどんなものがあるのか?少し調べてみた。

 

・・・・

 

“Take a breath”「呼吸する(息を呑む)」 ⇒ “breathtaking”「息を呑むような、ハラハラする」

 

“Shake the world”「世界を揺るがす」 ⇒ “world-shaking”「世界を震撼させる、極めて重大な」

 

“Make an epoch”「新時代を創りだす」 ⇒ “epoch-making”「画期的な」

 

“Make someone’s blood curdle (chill)”「人に血の凍る思いをさせる」 ⇒ “bloodcurdling”, “blood-chilling”

 

“Feel chills run down one’s spine”「背筋がゾッとする」 ⇒ “spine-chilling”「恐ろしい、背筋がゾッとするような」

 

・・・・

 

他にも“eye-opening”「目を見張るような」、“mouth-watering”「よだれの出そうな、食欲をそそる」など数多くあるが、「複合形容詞のうち人の五感に起因したもの」ように範疇化できそうである。用途は口語が中心のように感じる。


・・・・

 

最後に“painstaking”“breathtaking”の定義を確認しておく。

 

Painstaking:

A painstaking search, examination or investigation is done extremely carefully and thoroughly.

「探究、検査、調査などを極端に注意深くかつ徹底的に行う様」

 

Breathtaking:

If you say that breathtaking, you are emphasizing that it is extremely beautiful or amazing.

「ある物が極端に美しい、または驚嘆すべきものであることを強調する場合にbreathtakingを使う」