「ガラス細工」(“Glasswork”) | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

昨日の午後は強い夏の光が射し一気に季節が進んだ。ガラスのような白い光が夏祭りを楽しむ人々や夏休みが始まった子供たちに降り注ぐ。本格的な夏の始まりである。
 
・・・・
 
「ガラス(硝子)」という日本語には物質としてのガラスの他に「壊れやすいもの、傷つきやすいもの」のイメージを持つ。これは「ガラス細工」の脆くて壊れやすい性質から来るのだろう。
 
しかし英語の“glass”には「壊れやすい、傷つきやすい」の意味は無く、「壊れやすい、傷つきやすい」は通常“fragile”, “delicate”などの形容詞を用いる。
 
・・・・
 
因みに“as fragile as”“as delicate as”を検索してみると、その後ろには“glass”ではなく以下のような名詞が出てきた。
 
As fragile as: A lily, rainbow, shade, dream, leaf, baby sparrow, etc.
「百合の花、虹、影、夢、葉、雀の雛のように壊れやすい」
 
As delicate as: A lily, flowers, a white violet, rose leaves, the tension of a lyre
「百合の花、花卉、白スミレの花、薔薇の葉、リラ(竪琴)の弦の張りのように繊細な」

 
国により感性は様々である。