日曜日は市内の小学校で運動会があったらしい。今日も暑かったが、湿気がない分しのぎやすい。でもこんな気候も梅雨入りまでだろう。あと一週間くらいか?
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五月の物憂い気持ちが、昔教わった詩を思い出させる。今年もまた夏が近づいている。
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「朝の歌」 中原中也
天井に 朱きいろいで
戸の隙を 洩れ入る光、
鄙びたる 軍楽の憶い
手にてなす なにごともなし。
小鳥らの うたはきこえず
空は今日 はなだ色(*)らし、
うんじてし 人のこころを
諫めする なにものもなし、
樹脂の香に 朝は悩まし
うしないし さまざまのゆめ、
森並は 風に鳴るかな
ひろごりて たいらかの空
土手づたい きえてゆくかな
うつくしき さまざまの夢。
(*)はなだ色=薄い藍色