昨日の午後から曇天が続いていて、春は既に終わり初夏から梅雨へと季節は動いている。5月も早や終わりに近づいており、この調子だと梅雨も夏もあっという間に過ぎて行きそうな気がする。
過ぎ去った日々が還って来ることはなく、毎日が思い出となって過ぎてるのである。
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随分前に「清貧」(せいひん)という言葉が流行った時代があった。清貧とは「行いが清らかで私欲がなく、そのために貧しく暮らしていること」(広辞苑)で、清貧を英語では"honest poverty"という。
あまり聞きなれない語だが「吝嗇」(りんしょく)という言葉がある。吝嗇とは「過度にものおしみすること。けち。」(広辞苑)のことである。これは「倹約・節約」とは異なる。
ある本にこんなことが書いてあった。
「自分のものと他人のものを区別し、欲張ってかきあつめるのを吝嗇といい、自他の区別無しに物、労力、時間そのものをもったいないと思うのを倹約というのである。人も国も、豊かになるには倹約するより他に道はない。」
「自他の区別無しに」ということはなかなかできないことだと思うが、これが倹約の本質である。また最近になって「保存せずに廃棄する」ことの効用が少しはわかるようになった。これは脳の中の記憶についても同じで、廃棄しなければ整理できないのである。
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「倹約」・「節約」・「吝嗇」を和英辞典で引いた結果を以下に記載しておく。
倹約: economizing, thrift, frugality, economy
節約: economy, saving, thrift, frugality, husbandry
吝嗇: stinginess, miserliness, parsimony, niggardliness
Thrifty:
If you say that someone is thrifty, you are praising them for saving money, not buying unnecessary things, and not wasting things.
「人が金銭を大切に使い、不要なものを買わない様を賞賛していう」
Stingy:
If you describe someone as stingy, you are criticizing them for being unwilling to spend money.
「人が金銭を使いたがらない様を批判してしていう」