「職人の手腕」(”workmanship”) | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

工業英語の中でしばしば"workmanship"という単語を見かける。本来「職人の手腕」とか「出来ばえ」という意味であるが「仕上げ・仕上がり」の意味で使われていることが多い。

Workmanship:
Workmanship is the skill with which something is made and which affects the appearance and quality of the finished object.
「物を作る技能で、完成物の外観や品質に影響を与える技能」


類語に"craftsmanship"があるがこちらはやや"artistic"であり"workmanship"の方が"industrial"である。

・・・・

今読んでいる本にこのような引用があった。

「達人のすることは、静かであってしかも早く、和(やわら)かであってしかも強い。未熟者のすることは、静かにといえば遅く、動けといえば騒がしく、和(やわら)かにといえば弱く、強くといえば頑(かたく)なになる。」

森田正馬著 「生の欲望」より