今日は二十四節気の「大寒」だったが、一日陽が射す穏やかな天気だった。こんな日を「小春日和」というのではないか。
昨晩何気なくテレビをつけたら「ALWAYS続・三丁目の夕日」をやってた。3回目くらいだが結局最後まで見た。好きなキャストが多いこともある。
西岸良平氏の原作(漫画)「三丁目の夕日(夕焼けの詩)」は、20代の頃、同じ寮にいた同期がこのシリーズを結構持ってて借りて読んだ。
絵が可愛いいし、子供や若い人の立場から描かれたストーリーが多く自然とファンになった。また涙を誘うものが多いのも特徴である。
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この映画の中で「鈴木オート」の社長(堤真一さん)が髪の毛を逆立てて怒るシーンがある。まさに「怒髪天を衝く」であるが、この言葉中国の故事に因んだものだが・・・、誰だったか思い出せない。
「項羽の虞美人」・・・?!などと思いきや・・・大きな勘違いだった。何でも調べられる便利な時代である。その故事とは戦国時代の趙の国の「藺相如」(りんしょうじょ)の話である。詳細は以下の通り。
http://www.katch.ne.jp/~kojigai/kanpeki.htm
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また私が勘違いした項羽の漢詩は以下のものである。
「垓下歌」 項羽
力拔山兮氣蓋世 力山を抜き 気は世を蓋(おお)う
時不利兮騅不逝 時利あらずして 騅(すい)逝(ゆ)かず
騅不逝兮可奈何 騅の逝かざる 奈何(いかん)すべき
虞兮虞兮奈若何 虞や虞や 若(なんじ)を奈何(いかん)せん
(現代語訳)
私の力は山をも動かすくらい強く、その気迫は世の中を蓋い尽くしてしまうほどだが、
時は私に味方してはくれず、愛馬の騅(すい)さえ進んでくれない。
騅が進まなければ、どうしようもない。
虞(愛妃)よ、虞よ、お前をどうしたらよいだろう。
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ともあれ「怒髪天を衝く」にしても「力山を抜く」にしても中国らしい派手な表現である。なお「虞美人」は英語では”Consort Yu”で「虞美人草=雛罌粟(ひなげし)」は”red poppy”, “corn poppy”という。