「をとめの姿」の歌 -自作英訳第二版- | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

あまり宗教にこだわる必要はないと思えてきた。地上から天空につながる情景を詠んだ壮大なスケールの歌であるため、そんな単語を散りばめて改訂してみた。

 

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百人一首 No.12

「天津風(あまつかぜ) 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ」 (僧正遍昭)

 

(現代語訳)

天を吹く風よ、どうか天女たちが帰っていく雲間の通り道を吹き閉ざしてくれないか。天女たちの美しい姿を、もう少しだけ見ていたいから。

 

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(英訳改訂版)

For God’s sake! Let the heavenly wind blow off the clouds to close the path to the paradise. I’d like maidens dancing gracefully to stay a little longer on earth. 


流離の翻訳者 果てしない旅路はどこまでも-path to the heaven