「収穫の季節」(”Lammas Tide”) | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中


土日は酷い天気だったが、今朝は晴れ上がり暖かくなった。この暖かさは今週中は続くようで夏日になることもあるようである。


11月の夏日というのも統計的には稀なことらしいが、気象に関しては昨今はそのようなことを聞いても全く驚かなくなった。


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今日の夜は「ハローウィーン」(”Halloween”)にあたるが、これを知ったのは10年位前に英会話学校に通ってた頃で、外国人講師が教えてくれた。


起源は収穫祭のようであるが、いつの間にか子供たちの祭りになったようである。でも私は日本の神社で行われる「秋祭り」の方が親しみもあり好きである。


Halloween:

Halloween is the night of the 31st of October and is traditionally said to be the time when ghosts and witches can be seen. On Halloween, children often dress up as ghosts and witches.

「ハローウィーンは1031日の夜で、伝統的には亡霊や魔女を見ることができる時とされる。ハローウィーンで、子供たちが亡霊や魔女のように変装することも多い。」


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収穫といえばこの歌(和歌)が頭に浮かぶ。百人一首第一番。「天智天皇」(”Emperor Tenchi”)の歌である。


「秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ」


(現代語訳)

秋の田の刈った稲穂の番をするための仮小屋の屋根を葺いた苫の編み目が粗いので、私の衣の袖は夜露に濡れて乾く暇も無いほどである。


(英訳)

1.

Coarse the rush-mat roof sheltering the harvest-hut of the autumn rice-field;

And my sleeves are growing wet with the moisture dripping through.


2.

The roof cover of the temporary shed for harvest in autumn is so rough,

That my sleeves are getting wet and wet with dewdrops.

流離の翻訳者 果てしない旅路はどこまでも-harvest