「由良の門を・・・」の歌 ー自作英訳初版- | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

 

「由良の門(と)」の場所には2つの説があるらしい。

 

1.紀淡海峡。特に兵庫県洲本市由良の付近。

2.京都府北部の由良川の河口。西岸は京都府宮津市由良。

 

2.の宮津市には日本三景の一つ天橋立がある。学生の頃一度訪れたことがあり、リフトで山の上に登った記憶だけがなんとなく残っている。

 

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「由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え 行方も知らぬ 恋の道かな」 曽禰好忠(そねのよしただ)


 

(現代語訳)

由良の門(海峡)を漕いで渡る船頭が舟の櫂を無くしたかのように、私の恋は何処へ向かうことやら、それは私にもわからないのである。

 

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今朝目が覚めて、やはりこの歌の英訳は自作したいと思った。

 

Like a boatman who lost his way whilst sailing through Yura Strait,

I fell in love with you without knowing whither to direct my love for you.

 

「由良」には波(私の心)が「揺らめく」の音「ゆらが掛けられているように思うが、残念ながらそれを英文に表現することはできなかった。


流離の翻訳者 果てしない旅路はどこまでも-yuranoto2