「由良の門(と)」の場所には2つの説があるらしい。
1.紀淡海峡。特に兵庫県洲本市由良の付近。
2.京都府北部の由良川の河口。西岸は京都府宮津市由良。
2.の宮津市には日本三景の一つ天橋立がある。学生の頃一度訪れたことがあり、リフトで山の上に登った記憶だけがなんとなく残っている。
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「由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え 行方も知らぬ 恋の道かな」 曽禰好忠(そねのよしただ)
(現代語訳)
由良の門(海峡)を漕いで渡る船頭が舟の櫂を無くしたかのように、私の恋は何処へ向かうことやら、それは私にもわからないのである。
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今朝目が覚めて、やはりこの歌の英訳は自作したいと思った。
Like a boatman who lost his way whilst sailing through Yura Strait,
I fell in love with you without knowing whither to direct my love for you.
「由良」には波(私の心)が「揺らめく」の音「ゆら」が掛けられているように思うが、残念ながらそれを英文に表現することはできなかった。